日立グループと共にグローバルで企業のDXを支援–グローバルロジックのバンガ社長兼CEO
今回は「日立グループと共にグローバルで企業のDXを支援–グローバルロジックのバンガ社長兼CEO」についてご紹介します。
関連ワード (経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
日立製作所が2021年3月に買収を発表して国内でも大きな注目を集めたGlobalLogic。デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しようとする企業のニーズを背景に急成長を続けるデジタルエンジニアリングサービス市場のリーディングカンパニーになる。同社 社長兼最高経営責任者(CEO)のNitesh Banga氏が来日中に都内で取材に応じた。
Banga氏は10月1日付で同社の社長兼CEOに就任。それ以前は、最高執行責任者(COO)として、グローバルでのサービスデリバリー、オペレーション、人材採用・管理、情報技術の領域を統括していた。GlobalLogicに入社する以前は、Infosysに20年以上勤務し、サービスから製品まで、運用から販売にわたって幅広く、グローバルリーダーとしての役割を担ってきた。直近では、Infosysの製造事業のシニアバイスプレジデント&グローバルヘッドを務め、同社のソフトウェア子会社のEdgeVerveの取締役も務めた。
GlobalLogicは、米国・カリフォルニア州サンノゼに本拠を置くデジタルエンジニアリング企業。2000年の創業から20年以上にわたり、デジタルソリューションを提供してきた。「われわれはデジタルエンジニアリングサービスの世界的なリーダー企業だ。デジタル技術に精通した2万8000人以上の従業員を抱え、世界16カ国で事業を展開している」(Banga氏)
2021年3月には日立製作所が同社の買収を発表し、2022年7月に買収が完了している。同氏は同社傘下に入ることについて、「日立グループの一員として参画できることにワクワクしている。日立グループと共にグローバルで顧客のDXを支援していきたい」と語る。
買収後の統合プロセス(PMI)については、「日立製作所とGlobalLogicの両社から協力的な姿勢で進んでいる」(Banga氏)とした上で、同社が得意とするテクノロジー、通信・メディア、自動車、コンシューマー&小売り、ヘルスケア&ライフサイエンスなどの産業に加えて、日立の強みとするエネルギーやモビリティ―、コネクテッドの分野にもサービスを拡大できるとした。
4月には日本法人「グローバルロジックジャパン」が設立されている。Banga氏はその狙いを「デザインをベースとしたエンジニアリングは、これまでのIT開発とは全く異なる手法になる。DXを実現する際に必要な手法は、従来のIT開発とは全く違う手法が必要で、われわれは10年以上かけてそれを構築してきた。GlobalLogicの持つ能力の全てをそのまま日本でも展開したい、そう考えて日本法人という形で子会社を設立した」と語る。加えて、「日本の慣習や習慣、文化、言語、業界に合わせた形で“GlobalLogic Way”を確立していきたい」(同氏)とした。
日本市場での戦略については、日立グループに対してDXを支援する「Sell to」、日立グループとともにDXのサービスラインを提供していく「Sell with」、両社にとっての新規顧客を開拓していく「Sell direct」という3つの方向性が示された。「日本法人を設立して6カ月だが非常に引き合いが強い。既に10以上のプロジェクトがスタートしている」(Banga氏)
Banga氏によると、GlobalLogicの最大の強みはデジタル人材の獲得・育成を続けている点にある。デジタル人材の採用から育成に至る非常に優れたプロセスとツールが整備されており、クラウドやセキュリティなどのデジタルエンジニアリングに必要なスキルを習得できる体制になっている。実際、日立グループの従業員が同社の人材育成プラットフォームを活用し、デジタルエンジニアとしてのトレーニングを受けているところだという。