レッドハット、「OpenShift Lightspeed」の開発者プレビュー版を公開

今回は「レッドハット、「OpenShift Lightspeed」の開発者プレビュー版を公開」についてご紹介します。

関連ワード (サーバー等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 もし読者の皆さんが「Kubernetes」の達人なら、この記事の続きを読む必要はない。だが、ほとんどの人と同じく、Kubernetesクラスターの管理に苦労しているなら、Red Hatが「Red Hat OpenShift Lightspeed」の開発者プレビュー版をリリースしたというニュースに関心を抱くはずだ。

 「Lightspeed」は生成人工知能(AI)ベースの仮想アシスタントで、Red HatのKubernetesディストリビューション「Red Hat OpenShift」に統合される。この新しいツールの狙いは、高度なAI機能を利用して複雑なITタスクをシンプルにし、開発チームの生産性と効率性を高めることにある。

 自然言語処理(NLP)を使用してプロンプトをコードに変換するLightspeedは、まずAnsibleのDevOpsプログラムに搭載され、複雑な管理ジョブの簡素化を支援した。特にAnsibleの「Playbook」の作成を分かりやすくすることを目的としたサービスだった。

 今回の新たなサービスは、IBM Researchが開発したオープンソースライセンスの大規模言語モデル(LLM)ファミリー「Granite」、LAB手法に基づく「InstructLab」のアライメントツール、およびInstructLabプロジェクトによる協調的なモデル開発アプローチを組み合わせたものとなる。

 これがユーザーにとってどのような意味があるかと言えば、Kubernetesクラスターのデプロイ、管理、保守を、Lightspeedが支援してくれるということだ。また、直感的に利用できるAIベースのアシスタントが、OpenShiftのコンソールに直接統合される。

 Lightspeedは、チャット形式のインターフェースを通じて、トラブルシューティングやクラスターリソースの調査など、さまざまなタスクを支援する。Red Hatによれば、Lightspeedが目指しているのは、ハイブリッドクラウドでのアプリケーションの開発、デプロイ、管理における同社の豊富な知識と経験を活用して、ユーザーがより正確かつ効率的にタスクに取り組めるようにし、ITチームが日常的な手作業による仕事ではなく、イノベーションに集中できるようにすることだ。

 Lightspeedの開発者プレビュー版は、すでにダウンロードできるようになっている。ただし、「Red Hat OpenShift 4.15」(またはそれ以降)のクラスターと、「IBM watsonx.ai」、Microsoftの「Azure OpenAI Service」、OpenAIのいずれかのLLMプロバイダーのサブスクリプションが必要だ。「GPT-3.5」や「GPT-4」、IBMの「granite-13b-chat」など、チャットで文章を要約できるモデルを利用すれば、最良の結果が得られるだろう。

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