千葉商科大学、データ活用を学ぶゼミにノーコードツール導入–学生が1時間でアプリ作成
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千葉商科大学 サービス創造学部 は、「デジタルトランスフォーメーション」(DX)や「データ活用」をテーマにする専任講師の横山真弘氏の講座(横山ゼミ)において、ノーコードのモバイルアプリ作成ツール「Platio(プラティオ)」を導入した。同ツールを提供するアステリアが12月13日に発表した。
Platioは、企業が業務内容に応じてモバイルアプリをノーコードで作成し、活用できるクラウドサービス。同ツールで作成したアプリはすぐに配信して現場で使うことができる。現場担当者がアプリから入力したデータはクラウド上に保管され、管理者へリアルタイムに共有される。また、入力データの変化を自動で検知し、管理者へ通知する検知機能により、例えば検知された異常に即応できるなど、さまざまな機能が備わっている。
今回、同ツールを導入した横山ゼミでは、データ活用を研究テーマにIT人材の育成を目指し、IT活用の手法と効果を体験できる学習をしている。しかし、学生が実際にデータを活用して課題を見つけて対処する機会が不足しているなど、学びの具体性に課題があったという。
そこで、限られた時間でも学生が使いこなすことができるデータ活用ツールの導入を検討。ITの専門知識を持たない学生でも扱えるPlatioに決定したという。実際に同ツールを使った学習では、プログラミング未経験の学生が「イベント受付アプリ」を1時間で作成した。さらに、チケットを電子化し、QRコードを読み取るだけの操作でイベント参加者約100人のスムーズな受付を実現。加えて紙チケットの全廃により印刷費や配送コストを削減できたという。実際のイベントで活用するアプリを作成から運用まで実践したことで、課題の抽出や業務改善の提案などの学びにつなげることができたとしている。
同ツールを活用してアプリを作成した横山ゼミの学生は、「メール送信やQRコード生成など、設計に悩んでもテンプレートを参考にしてスムーズに進めることができた。Platioを通して、ITによる課題解決の効果を体感した」とコメント。
また、講師の横山氏は「今回の取り組みで学生は、『データ活用』と『デジタル推進』を経験できた。学生自ら現場の課題を見つけてアプリを作成し、効果を体感することの意義は大きい。計画から実践、確認、改善のサイクル(PDCA)を回してアプリを改修する経験は、まさにDXや現場の変化に対応するための実学教育と言えるだろう。IT業界だけでなく、どんな職業に就いたとしても必ず役立つと信じている」と話した。
大学教育の教材としてPlatioが導入されたのは今回が初めてだという。アステリアは、今後も教育機関でのIT人材育成に貢献していくとしている。