くら寿司、全519店舗で「LINE WORKS」活用–業務時間が短縮
今回は「くら寿司、全519店舗で「LINE WORKS」活用–業務時間が短縮」についてご紹介します。
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くら寿司は、ビジネスチャットツール「LINE WORKS」を全519店舗に導入し、活用している。同ツールを展開するワークスモバイルジャパンが12月20日に発表した。2019年に同ツールを導入したくら寿司は、合計1500以上のアカウントを発行し、業務時間の短縮を実現している。
回転寿司店を全国に展開しているくら寿司は、LINE WORKSの導入以前、社員にフィーチャーフォンを貸与していたが、アルバイトスタッフも使うことがあるため、メールを利用できない設定にしていた。スーパーバイザーを取りまとめるエリアマネージャーが電話かショートメッセージサービス(SMS)によるやりとりしかできないことが課題となっており、同社は用件を確実に伝え、資料の添付もできるチャットツールの導入を検討していた。
その結果、「LINE」と操作性が似ているため教育が不要で、管理者機能が充実していることから、LINE WORKSの導入を決定。社員に貸与していたフィーチャーフォンをスマートフォンに切り替え、運用を開始した。くら寿司では、電話やSMSで行っていた連絡をチャットに置き換え、重要な業務情報を迅速かつ確実に伝えられるようになった。これにより、店舗の設備やシステムに不具合が生じた際の本部によるサポートも迅速化し、業務時間の短縮につながった。
同社では以前から利用しているグループウェアと併用し、LINE WORKSは「店舗運営に関するコミュニケーションを円滑化することに特化したツール」と位置付け、主にチャットと音声/ビデオ通話で、双方向かつリアルタイムでのやりとりを行っている。
営業部には店舗の設備やシステムに不具合が発生した際の相談を受ける担当者がおり、トラブルが起こった際のヒアリングや、担当者から「DX(デジタルトランスフォーメーション)ソリューション部」へのエスカレーションも全て電話で行っていたため、時間がかかっていた。
LINE WORKSの導入後、店長や責任者から担当者を介して担当部門にチャットで報告される仕組みを構築。「タッチパネル」「セルフレジ」など設備別のグループを作成し、各設備の担当者に速やかに情報共有されるようになった。複雑な障害などの場合は、ビデオ通話で不具合の箇所を映してもらいながら担当者が確認することで、迅速かつ的確な対応を実現している。
これまでメール添付で行われていた社員間の業務データの受け渡しも、チャット画面におけるリンクの共有で可能となった。何分もかかるメールの作成と送信が数十秒で完了するチャットの送信に置き換わることで、年間で計算すると何時間もの業務時間が削減されたとしている。
スーパーバイザー、エリアマネージャー、ブロック長同士のやりとりについても、急ぎの伝達事項がある際は一店舗ごとに電話をかける必要があったが、LINE WORKSの導入後は、エリア単位の店舗グループにメッセージを送り、既読を了承と見なすことで連絡業務にかかる時間を大幅に短縮。加えて、社外のLINE WORKSやLINEとつながれる「外部トーク連携機能」を活用し、システム関連の協力会社の担当者ともLINEアカウントでやりとりできるようになった。
くら寿司では、トークと音声/ビデオ通話以外の機能の利用や、チャットボットやAPI連携による作業完了報告の自動通知など、LINE WORKSを活用したさらなる業務効率化を検討している。