凸版印刷、SaaS型自社サービスの認証基盤の構築に「Okta CIC」導入
今回は「凸版印刷、SaaS型自社サービスの認証基盤の構築に「Okta CIC」導入」についてご紹介します。
関連ワード (セキュリティ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
凸版印刷は、SaaS型の自社開発サービスで活用する認証システムとして、Oktaが提供するカスタマーアイデンティティー管理製品「Okta Customer Identity Cloud」(Okta CIC)を導入した。Okta Japanが1月17日に発表した。
Okta CICは、ユーザー認証システムの開発に必要な機能が搭載されており、それらの機能を自社サービスの中に取り組むことができる。凸版印刷が同製品を導入した背景には、従来主流だった「顧客ごとに個別のシステムを受託開発するモデル」から「SaaS型の自社サービスを迅速に開発して販売するモデル」に開発スタイルを変革する取り組みがあるという。しかし、開発リソースは限られているため、必要に応じて外部サービスを活用しながら、同社の強みを発揮できるところに注力するシステム開発への移行を進めている。
特に自社開発サービスの提供で必要なユーザー認証システムはログイン周りのユーザー認証だけでなく、パスワード管理やセキュリティ対策などさまざまな開発が必要であるため、案件ごとに自社開発せず、サービスの中に組み込める認証システムの導入を希望していたという。
同社はOkta CICの導入により、認証システムの開発時間や手間、コストを削減でき、自社の強みをより発揮できるところに開発リソースを注力できるようになったと説明。既に同製品を活用し、自社サービスの資材管理・受発注システム「BRIDGITAL」や、非対面におけるセールス活動に利用するためのシステム「SALAD-BAR」など、幾つかのシステムを開発している。
Okta CICを導入した効果は開発面だけでなく、サービスの運用管理・保守にも及んでいる。自社開発の場合はIT監査の対象となるログ情報を自社で管理する必要があるが、同製品の活用により、暗号化された状態でOkta CIC側がログ情報を管理するため、管理の負担軽減につながったという。
ほかにも、運用上のメリットとして「設定変更のしやすさ」を挙げた。例えば、認証トークンの有効期限を3時間から1時間に変更してほしいという顧客の要望があった場合、同製品であればコードに触れることなく、管理画面上で数字を書き換えるだけで設定が完了する。Okta CICで認証システムを統一することで、Okta CIC側が開発した全てのシステムに対して、一律でセキュリティアップデートや機能追加を行うことも同製品の良さだとしている。