「Azure OpenAI Service」一般公開–「ChatGPT」も近く利用可能に

今回は「「Azure OpenAI Service」一般公開–「ChatGPT」も近く利用可能に」についてご紹介します。

関連ワード (クラウド等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 Microsoftは米国時間1月16日、「Azure OpenAI Service」の一般提供を開始したと発表した。この製品は、「ChatGPT」の開発元であるOpenAIに対する同社の10億ドル(約1300億円)の投資と関連がある。

 今回の一般提供によって、より多くの企業が、OpenAIの訓練した大規模言語モデル(LLM)を「Microsoft Azure」上で利用可能になる(ただし利用申請が必要)。こうしたLLMには、ChatGPTが使用している「GPT-3.5」や、簡潔なテキスト入力から画像を生成するAIである「DALL・E 2」、GitHubのAIペアプログラミングサービス「GitHub Copilot」の土台となっている、「GPT-3」をベースにした「OpenAI Codex」などがある。

 Microsoftの最高経営責任者(CEO)Satya Nadella氏は、世界経済フォーラム(WEF)におけるThe Wall Street Journalの討論会で、人工知能(AI)の影響について尋ねられた際、あらゆるMicrosoft製品にAI機能が搭載されるようになるとし、「それに備える最善の方法は、このテクノロジーにあらがわないことだ。このテクノロジーはあなた方の仕事や業務プロセスを支援するものだ」と述べた。

 Microsoftは2019年、OpenAIに10億ドルを投資した。OpenAIはその見返りとして、Microsoftの汎用人工知能(AGI)に向けた取り組みの一環である同社のスーパーコンピューティングテクノロジー「Azure AI」上にAIモデルを構築した。OpenAIは290億ドル(約3兆7200億円)という評価額で投資を募っており、Microsoftは290億ドルの企業価値に基づいて100億ドル(約1兆2800億円)分の株式の取得に向けて交渉中だと伝えられていた。ChatGPTが2022年11月に公開されてからほどなくして、OpenAIのCEOはChatGPTの応答にかかるコストが10セント(約13円)に満たないと述べていた。このチャットボットは公開後1週間を待たずして100万人のユーザーを獲得している。

 MicrosoftのコーポレートバイスプレジデントであるEric Boyd氏は発表の中で、Microsoft Azureの顧客は近々、Azure OpenAI Serviceを通じてChatGPTにアクセスできるようになるとした。同氏によると、ChatGPTの推論モデルを訓練、実行する際には、Azure AIのインフラが用いられているという。

 これに関連する動きとして、OpenAIはChatGPTのAPIをリリースすると発表した。ただし、利用希望者はウェイティングリストに登録しておく必要がある。

 Microsoftは2021年11月、Azure OpenAI Serviceを招待制で提供開始した。KPMGやMoveworks、Al Jazeeraなど複数の顧客が既にAzure OpenAI Serviceを利用しているという。

 Microsoftによると、「Microsoft Power BI」は計算式や表現を生成する目的でGPT-3を既に活用しているという。また「Microsoft Designer」のAIによる画像生成でDALL・E 2も活用しているという。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
マイクロソフトがRubrikに出資、ランサムウェア対策などで連携へ
IT関連
2021-08-19 23:45
くりーむパンの八天堂、ナレッジ管理ツールを導入–雇用形態を問わない情報共有へ
IT関連
2024-02-07 16:38
理研と東大、マウスの脳の全細胞を解析するクラウドサービスを開発
クラウドユーザー
2021-06-24 15:16
AWSが新CEOの就任を発表。6月3日付でMatt Garman氏に、Adam Selipsky氏は退任
AWS
2024-05-15 04:03
新興電気自動車メーカーRivianが第4四半期の決算を発表、株価は最安値を更新
IT関連
2022-03-13 18:52
企業変革に対する抵抗への処方箋–事例に学ぶチェンジマネジメントのTIPS
IT関連
2024-01-18 02:56
日本企業は新たなコラボレーションツールで「ワイガヤ」文化を取り戻せるか
IT関連
2022-07-02 11:22
2020年度のERP市場、コロナ禍で前年度比5.8%増とやや低い伸び–ITR予測
IT関連
2021-04-12 14:25
東証と富士通、株式売買システムを「arrowhead4.0」に刷新–取引の利便性とレジリエンス強化
IT関連
2024-11-07 02:53
Ziddyちゃんの「私を社食に連れてって」:Datadog JapanのBits君と無料ランチにウキウキ編
IT関連
2023-12-30 15:29
デジタルツインのMatterportが日本法人を設立–国内の事業展開を本格化
IT関連
2022-04-16 16:13
「東京クロノス」などオリジナルIPのVRゲーム開発を手がけるMyDearestが9億円調達
ゲーム / eSports
2021-07-01 10:55
空中親機ドローンと子機水中ドローンを合体させた世界初の「水空合体ドローン」が開発、2022年度の商用化目指す
ドローン
2021-06-11 09:54
「倒産して夜逃げ」「連絡が取れない」非中核業務に圧迫される営業・販売の実態
IT関連
2023-02-23 07:39