ガートナーが示す、データ/分析責任者が注力すべき3つの最優先課題
今回は「ガートナーが示す、データ/分析責任者が注力すべき3つの最優先課題」についてご紹介します。
関連ワード (ビッグデータ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
ガートナージャパンは2月14日、最高データ/アナリティクス責任者(CDAO)が注力すべき3つの最優先課題を発表した。これによると、最も優れたデータとアナリティクス(D&A)のリーダーは「ビジネス価値の創造」「データとアナリティクス人材の育成」「文化の変革」に注力しているという。
GartnerのアナリストでバイスプレジデントのCarlie Idoine(カーリー・イドイン)氏は、データをビジネス価値に変換することが組織で求められるようになるにつれて、CDAOの役割の影響力は高まっていると話す。「CDAOは組織やステークホルダーに具体的なビジネス成果を提供することが求められているが、その価値を示すことに苦慮している。リーダーはD&Aがいかにビジネスプロセスを改善し、より良い意思決定につながり、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を支援できるかを証明する必要がある」
また、これらの成果を実現するために、CDAOは自身の役割を担うために相応しい特性や行動を示す必要があり、GartnerではCDAOの有効性のレベルに影響を及ぼす次の4つの領域を特定している。
その上で、Idoine氏は「優れた成果を収めているCDAOには、定量的なビジネス成果とD&Aを結びつけるだけでなく、組織におけるD&Aの優先度を高め、熱意あるチームを育て、関係者と良好な関係を構築できるように努めているという、明確な傾向が見られる。具体的なビジネス目標に焦点を当てたCDAOは、組織内のステークホルダーだけでなく、市場全体に価値を示し、その全体的な効果を高めている」と語る。
ガートナージャパン シニアディレクターの一志達也氏は日本の状況について次のように述べる。「役職の名称としてCDAOを与えている日本企業はまれだが、D&Aの重要性に対する認識は確実に広がっており、戦略的・組織的にデータの管理と活用に取り組む日本企業も増えてきた。今後は先行する海外企業から学び、日本企業らしい組織特性を生かして、D&Aの価値を高めビジネス成果に結びつけていくことが求められる。Gartnerが新たに提供を開始したCDAO向けのサービスと、そこに含まれるアセスメントツールで自身や自社の成熟度を確かめ、先行して成果を収めている世界のCDAOの考え方や振る舞いについて学び、自社のD&A戦略についてエキスパートからのアドバイスを受けていただければと思う」