ソニーセミコン、エッジAI開発を効率化する「Studio」–工数削減へ

今回は「ソニーセミコン、エッジAI開発を効率化する「Studio」–工数削減へ」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 ソニーセミコンダクタソリューションズ(SSS)は、2月20日、エッジAIセンシングプラットフォーム「AITRIOS(アイトリオス)」上で、AIモデル最適化サービス「Studio(ストゥディオ)」の有償提供を発表した。日本でのサービス提供に続き、グローバル展開も視野に入れている。

 Studioは、AIカメラなどのエッジデバイス向けAIモデル開発を大幅に効率化するサービスで、AITRIOS上のマーケットプレイスで販売。従来、数日から数週間を要したAIモデルの再学習を、最短1日以内に短縮できる。工数削減により、開発コストを抑制でき、リテール、物流、セキュリティなど、幅広い分野でのエッジAI活用が可能だ。

 また同サービスは、ユースケースに応じて、ドメイン適応、物体検知などのテンプレートを提供する。これにより、AIモデル開発の専門知識がなくても、簡単なステップでモデルの構築が可能だ。また従来の手作業によるアノテーション(データのラベル付け)を自動化し、工数の大幅な削減も実現する。

 ドメイン適応テンプレートでは、ナンバープレート認識、人物検知、視線推定など、特定用途向けに最適化したものを提供する。また任意物体検知テンプレートでは、最低50枚の画像から、新たな物体検知AIモデルの構築可能だ。これによりリテール店舗など、新商品サイクルが速い業界のサポートもできる。

 従来のエッジAI開発では、デバイスの計算リソースの制約から、小型かつ高精度なAIモデルが求められていた。しかし、ユースケースや対象物ごとにモデルを最適化するには、膨大な画像のアノテーションやパラメーターの調整が必要となり、専門知識も不可欠だった。

 SSSでは同サービスを通じて、エッジAI開発の民主化を推進し、センシングソリューションの社会実装を加速させていく。

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