日立造船、SAP ERPを「S/4HANA」に更新完了–アドオンも削減

今回は「日立造船、SAP ERPを「S/4HANA」に更新完了–アドオンも削減」についてご紹介します。

関連ワード (経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 日立造船は2月16日、統合基幹業務システム(ERP)を「SAP S/4HANA」の2020 FPS03バージョンにアップグレードし、完了したと発表した。アドオン機能を削減するために人事クラウド「SAP SuccessFactors」と、出張・経費管理クラウド「Concur Travel & Expense」も導入、日本IBMおよびSAPジャパンの協力で、クラウドも使う経営関連データ連携環境を構築した。

 日立造船は、2018年度からS/4HANAを導入して人事、財務、会計、調達、プロジェクト管理などのシステムを全面刷新し、2020年度から中期経営計画などに基づいて人工知能(AI)やIoT技術など活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)を重視する。

 2022年度は、製品・サービスのDXと役職員のためのDXの「基盤」とする「Hitz DX戦略」を策定し、S/4HANAと製品の運転状況や故障予兆などを管理するIoTセキュアプラットフォーム「EVOLIoT」のデータ連携、業務データの一元管理化、日立造船の「Hitz先端情報技術センター(A.I/TEC:Hitz Advanced Information Technology Center)」でのリアルタイムな情報可視化を図り、経営の意思決定や業務改善に生かすという。

 IBMおよびSAPは、事前の新旧機能の綿密な比較検証など実施して、適切な改修を行ったと説明。連携する周辺システムのインターフェースを「SAP HANA」の基盤に集約していたことで、連携テストや修正対応を迅速化し、SAPの導入支援サービス「premium engagementサービス」も用いて、技術課題を短期解決したとする。

 日立造船は、S/4HANAをアップグレードでアドオン機能を削減させる。SuccessFactorsやConcurを使うことで、SAP ERPシステムとのデータ連携機能などをアドオンとして独自開発する手間が緩和されるため、「便利で簡単な業務管理の実現、また、標準化や事業成長に伴い変化する企業の業務管理全体に対する柔軟な対応の実現を目指す」(日立造船)という。

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