ペンシルバニア大准教授、授業で「ChatGPT」利用を奨励–「目覚ましい」成果
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ペンシルバニア大学ウォートン校のEthan Mollick准教授は、すべての授業で「ChatGPT」と人工知能(AI)の使用を認めている。学生は授業でAIを使用し、効果的な活用方法を学ばなければならない、というのが同氏のポリシーだ。
Mollick氏によると、ChatGPTをシラバスに組み込んだ結果は「目覚ましい」ものだったという。
学生がAIを最大限に活用できるように、Mollick氏は、AIを使って文章を作成するためのガイドを学生に提供した。その後、ChatGPT内で少なくとも5つのプロンプトを使用して、5つの段落で構成されるエッセイを作成する課題を学生に与えた。
1つ目のプロンプトの結果は、どれだけ記述的であっても、常に平凡なC評価のエッセイだった。しかし、改善した指示を与えたさまざまなプロンプトを使用することで、学生たちは結果を微調整することに成功した。自身の知識を追加して、ChatGPTと共同でエッセイを編集した学生は、最高の結果を生み出した。
学生がChatGPTからコピー&ペーストしたときに見られることが多い平凡なエッセイは、学生がチャットボットと協力して質の高いコンテンツを作成する努力を怠った結果である、とMollick氏は主張した。
「AIに優れたコンテンツを作成させるのは、実際には簡単なことではない」とMollick氏。「AIに意味のあるコンテンツを作成させるには、トピックに関する専門知識とスキルの両方が必要だ」
たとえ自分がAIを受け入れなかったとしても、AIはあらゆるところに存在する、とMollick氏は話す。同氏がChatGPTを使用してプロジェクトのアイデアを生成する方法を学生たちに教える前から、すでに学生たちはそれを実行していた。プロジェクトのアイデア生成におけるAI支援の結果も好ましいものだった。
「その結果、今学期のプロジェクトの質は、過去のAI導入前のクラスよりもはるかに高くなっている」とMollick氏。「これにより、プロジェクトの成功率が向上し、チームのエンゲージメントが促進された」
ただし、同氏はいくつかの問題も確認している。例えば、クラス全員の前でわざわざ発言しなくても、後でChatGPTに詳細な説明を求めることができるため、学生が授業中に挙手する回数が少なくなったという。