Google Cloud、高性能化したPostgreSQL互換「AlloyDB」のオンプレミス向けソフトウェア「AlloyDB Omni」発表。開発環境での利用は無料
今回は「Google Cloud、高性能化したPostgreSQL互換「AlloyDB」のオンプレミス向けソフトウェア「AlloyDB Omni」発表。開発環境での利用は無料」についてご紹介します。
関連ワード (互換、昨年、発揮等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Google Cloudは、同社がPostgreSQL互換の高性能なマネージドデータベースサービスとして提供している「AlloyDB for PostgreSQL」と同じデータベースサーバを、オンプレミスやノートPCなどで実行できるソフトウェア「AlloyDB Omni」のテクニカルプレビュー版を発表しました。
Get a preview of AlloyDB Omni, a downloadable edition of #GoogleAlloyDB designed to run on premises, at the edge, across clouds, or even on developer laptops ↓ https://t.co/MkVpT6dJEr
— Google Cloud Tech (@GoogleCloudTech) March 29, 2023
AlloyDB for PostgreSQLは昨年(2022年)5月のGoogle I/O 2022で発表され、12月に正式サービスとなりました。
参考:[速報]Google、Amazon Auroraに対抗する高性能DB「AlloyDB for PostgreSQL」発表。通常のPostgreSQLよりOLTPが4倍高速、OLAPが100倍高速と
Google Cloudは、PostgreSQL互換のマネージドサービスとして普及価格帯の「Cloud SQL for PostgreSQL」と、分散ストレージや機械学習の技術が投入された高性能かつミッションクリティカル向けの「AlloyDB for PostgreSQL」の2種類を提供しています。
AWSと比較するならば、「Amazon RDS」に対抗するのが「Cloud SQL」、「Amazon Aurora」に対抗するのが「AlloyDB」だと言えるでしょう。
今回発表された「Alloy Omni」は、このAlloyDB for PostgreSQLで使われているデータベースサーバを、オンプレミスやノートPCなどで実行可能なソフトウェア形式とし、ダウンロード可能にしたものです。
トランザクション性能2倍、カラム型エンジン搭載、開発利用は無料
AlloyDB for PostgreSQLは、PostgreSQLをベースにGoogle Cloudが改良を加えたデータベースサーバと、それを分散ストレージなどのGoogle Cloudの高度なインフラ上で実行することの2つによって高性能かつ高可用を実現しています。
「Alloy Omni」はこの、Google Cloudによって高性能化されたPostgreSQLベースのソフトウェアをパッケージングしたものです。主な特徴は以下です。
PostgreSQLとフル互換
既存のPostgreSQL対応アプリケーションはAlloy Omniで実行可能。レプリケーションやバックアップツールなどもそのまま利用可能。
より高速なトランザクション処理
多数のCPUコアをより活用するスケーラビリティなどを改善することで、標準的なPostgreSQLよりもトランザクション性能で2倍以上の性能を発揮。
リアルタイムデータ分析機能
頻繁に使われるデータをインメモリに格納するカラム型データベースエンジンを統合することでアナリティカルな検索を100倍以上高速化。
機械学習による運用管理の自動化
自動バキュームとメモリ管理機能を備え、データベース管理の手間を削減。クエリやワークロードを定期的に分析し、新しいインデックスを推奨することでクエリの最適化を支援する機能などを搭載。
AlloyDB Omniは開発環境などでの利用は無料。正式版がリリースされた段階で、Google Cloudが24時間365日のテクニカルサポート、セキュリティパッチや新機能のソフトウェアアップデートなど、エンタープライズ向けのフルサポートを提供する予定です。