ネットアップ、ストレージ新製品「AFF Cシリーズ」–QLCフラッシュで大容量・低コストを実現
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ネットアップは3月10日、米NetAppのシニアディレクターでONTAPハードウェアプロダクトマネージメントのGeorge Pamboris氏が来日したのを受け、2月7日にグローバルで発表した新製品について報道説明会を開催した。
会見で紹介されたのは、オールフラッシュストレージの新製品「NetApp AFF Cシリーズ」と、オールフラッシュシステム「AFF Aシリーズ」のエントリーモデル「AFF A150」。いずれの製品も3月下旬から販売を開始する。
AFF Cシリーズは、クアッドレベルセル(QLC)フラッシュの採用によって大容量と低コストを実現している。「C250」「C400」「C800」の3機種がラインアップされ、ハイブリッドストレージ「NetApp FASシリーズ」とAFF Aシリーズの中間に位置付けられる。
同氏は、AFF Cシリーズの特徴として「効率的」「セキュア」「スケーラブル」「クラウドコネクテッド」――の4つを挙げる。ストレージ効率性の保証や設置面積の削減、消費電力の改善により、運用を簡素化しながら総所得コスト(TCO)を削減するとし、データの増加に合わせてシステムの容量や性能をシームレスに拡張可能だとしている。また、同シリーズには、ソフトウェアスイート「ONTAP One」を標準搭載し、同社独自のストレージOS「NetApp ONTAP」の機能をオールインワンライセンスで利用できる。
Pamboris氏によると、ONTAPソフトウェアにはランサムウェア対策をはじめ30種類以上のデータセキュリティ機能が搭載されているという。また、最大24ノードまでクラスター化が可能となっているほか、「Amazon Web Services(AWS)」「Microsoft Azure」「Google Cloud Compute(GCP)」へのバックアップやティアリング、キャッシングといったクラウド対応も充実しているとした。
AFF A150は、AFF Aシリーズを低価格市場向けに展開するモデルで、「AFF C190」のリフレッシュ/アップデート版となる。AFF C190と比較して20~40%の性能向上が図られているほか、スケーラビリティーと拡張性の向上、MetroCluster IPのサポートによる高可用性を実現している。なお、C190は前述のCシリーズとは無関係とのこと。
次にPamboris氏は、ストレージ保証プログラム「NetApp Advance」について説明。これは、コスト効率を高めながらオンプレミス環境を長期的に保証するもので、例えば、「Storage Lifecycle Program」ではAFFやFASに搭載されるストレージコントローラーを3年に1度のサイクルで最新に無償更新できる。また、「Cloud Advantage Program」ではコントローラーを下取りして、同社のクラウドソリューションを提供する。下取り分はクラウドのクレジットとして付与される。これによって、ビジネスニーズの変化に対応できるようクラウドへのスケールアウトを容易にしているという。
同氏は、こうした新製品やサービスを提供する背景として、コストに対する厳格化やサステナビリティー(持続可能性)への対応を挙げる。
NetAppは2021年12月から「Product Attribute to Impact Algorithm(PAIA)」コンソーシアムに参加。PAIAはハードウェアの炭素排出量を推定するためのライフサイクル分析手法として広く採用されており、その分析によって炭素排出量を地域ごとにモデル化することが可能。同社では、AFF/FASの炭素排出量に関する報告書を作成している。また、ESG(環境、社会、統制)に基づいて企業を格付けする仏企業EcoVadisにおいても、同社は2022年のサステナビリティー調査でゴールドの評価を獲得している。