NTTとKDDI、光ネットワーク技術のグローバル標準化に向けて連携
今回は「NTTとKDDI、光ネットワーク技術のグローバル標準化に向けて連携」についてご紹介します。
関連ワード (ネットワーク等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
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NTTとKDDIは、光伝送技術やモバイルネットワーク技術やその運用管理技術など、光ネットワーク分野の標準化に向けて基本合意書を締結した。
両社は世界にオールフォトニクスネットワークを中心とした通信技術を広めるため、世界中のパートナーと共にオープンイノベーションを推進し、標準化を目指す。オールフォトニクスネットワークは、ネットワークから端末まで全てにフォトニクス(光)ベースの技術を導入し、現在のエレクトロニクス(電子)ベースの技術では困難な低消費電力、高品質・大容量、低遅延の伝送を可能にする。
今回締結した合意書では、(1)高速化と品質維持を両立するオールフォトニクスネットワークの伝送方式の標準化、(2)モバイル通信におけるオールフォトニクスネットワークの標準化、(3)オーケストレーション技術の標準化が含まれる。
(1)では、電気処理を行わず光波長信号のまま処理して伝送するオールフォトニクスネットワークの実現・拡張、キャリア間の相互接続に向けた標準化活動を推進する。低消費電力かつ低遅延が特徴のオールフォトニクスネットワークは、サービスごとに有限の光波長を効率的に割り当てる手法や光ファイバー中や光増幅器での伝送品質劣化の抑制が課題となっており、両社の光ファイバーやそれに関連する通信技術、国内外での社会実装の実績を基に課題解決に取り組む。
(2)では、モバイルネットワークにオールフォトニクスネットワークを適用するための技術の標準化活動を進める。基地局を含むコアネットワーク内や、エッジやクラウドがあるデータセンター間をオールフォトニクスネットワークでつなげることで、モバイル通信・サービスの高度化につなげる。さらにオンデマンドにコアネットワークを構成し、大容量かつ超低遅延でゆらぎのないコミュニケーションインフラの実現を目指す。
(3)では、これまで培った技術やノウハウを駆使して複数の光ネットワークを協調・監視制御するオーケストレーション技術を両社で検討し、マルチベンダーシステムにおいても信頼性の高い光ネットワークの実現に取り組む。
両社は標準化活動を進めるのに当たり、オープンイノベーションの推進の場として、Innovative Optical and Wireless Network(IOWN)Global Forumなどの活用の仕方なども含めて検討し、将来的にITU-T(International Telecommunication Union-Telecommunication Standardization Sector)などで技術の標準化を目指している。