「Linux」で過去に実行したコマンドを見つけるには–historyコマンドを使用した手順
今回は「「Linux」で過去に実行したコマンドを見つけるには–historyコマンドを使用した手順」についてご紹介します。
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
歴史は繰り返す。少なくとも、「Linux」のコマンドラインインターフェース(CLI)については、そう言うことができる。最新のLinuxディストリビューションは、ターミナルウィンドウを一切開かなくても利用可能だが(これは良いことだ)、LinuxをサーバーOSとして採用することに決めた人や、単純にOSの柔軟性と能力をより多く引き出したい人にとっては、コマンドラインが心強い味方になってくれるだろう。
筆者は長年のLinuxユーザーなので、ターミナルウィンドウを日常的に使用している。そのため、多くのコマンドを実行する。確かに、必要なことはすべてGUIでも実行可能だが、(筆者の場合は)ターミナルを使った方が時間を節約できることがある。
しかし、前日に実行したコマンドがなかなか思い出せなくて、頭をかきむしりながら、ターミナルウィンドウを凝視することもある。幸い、Linuxには、過去に実行したコマンドを見つける方法がいくつかある。筆者は2つの方法を使用することが多い。1つ目は、上下の矢印キーを使用してスクロールしながら、最後に実行したいくつかのコマンドを確認する方法だ。通常はこの方法を使用するが、かなり昔までさかのぼらなければならない場合は、貴重な時間を浪費してしまう。
過去に実行したコマンドを確認する方法は、ほかにもある。皮肉なことに、過去に実行したコマンドを表示する手段は、別のコマンドである。具体的には、historyコマンドだ。
historyのマニュアルページ(man historyコマンドで確認できる)によると、「GNU Historyライブラリーは、行を追跡したり、任意のデータを各行に関連付けたり、新しい行の作成時に過去の行の情報を利用したりすることができる」という。
もっと分かりやすく説明すると、historyコマンドは、過去に実行したコマンドを行単位で出力する。デフォルトでは、1000個のコマンドが保持される。以下のコマンドで、それを確認することも可能だ。
出力は以下のようになる。
最初に、デフォルトのターミナルウィンドウを開くか、または、Linuxサーバーにログインする。
historyコマンドを使用するのは、非常に簡単だ。デフォルトでは、このコマンドは~/.bash_historyファイルを読み取って、その内容をターミナルに出力する。この情報を表示するには、以下のコマンドを実行する。
出力をスクロールして、必要なコマンドを見つけることができる。
1000個のコマンドを確認するのが大変だと感じる場合は、exportコマンドを使用して、エントリーの数を変更することが可能だ。
例えば、履歴の上限を500個に変更したいとしよう。その場合、コマンドは以下のようになる。