横浜市、河川の土砂堆積ゼロを目指して実証実験–AI活用して堆積土砂の位置など把握
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横浜市デジタル統括本部は5月2日、同市が建設技術研究所(東京都中央区)およびパスコ(東京都目黒区)と協定を結び、アプローチの異なる2つの実証実験プロジェクトを始めると発表した。
両社とのプロジェクトは、市内を流れる河川約86kmの土砂堆積状況について目視点検の作業をゼロにすることが共通のテーマとなっている。
同市では、洪水の防止を目的に土砂の堆積状況を職員の目視点検で把握している。しかし、市内を流れる河川は約86kmに及ぶため、点検作業に膨大な労力が費やされており、職員の技能・経験によって点検結果に差が生じてしまうことも課題となっている。
そこで、AIを活用した画像判読による堆積土砂の位置把握や解析技術による堆積量の算出、経年変化の分析により将来の堆積土砂の傾向を把握することで、点検業務の負担を軽減し、計画的な治水安全度の向上を目指すこととなった。
建設技術研究所との取り組みでは、航空写真を使った解析と地形評価によって堆積量の推定、堆積傾向の把握手法を実証していく。
パスコとの取り組みでは、AIを用いた航空写真の画像判読から堆積場所を抽出した上でレーザー測量などによって三次元(3D)モデルを作成し、堆積量の把握、堆積傾向の把握手法を実証していく。
なお今回の両社との取り組みにおいて、横浜市は行政業務/サービスにおける課題や改善要望と、それを解決する民間企業などが有するデジタル技術を結び付けるオープンなプラットフォーム「YOKOHAMA Hack!」を活用した。
同プラットフォームを利用することで、各所管課が現在抱えているニーズを集約・公開し、民間企業などが持っているデジタル技術をタイムリーに募ることができる。