「Apple Vision Pro」の機能、外観、価格–アップル初のAR/VRヘッドセットを知る

今回は「「Apple Vision Pro」の機能、外観、価格–アップル初のAR/VRヘッドセットを知る」についてご紹介します。

関連ワード (クライアント等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 6年以上にわたりうわさされてきたAppleのVR/ARヘッドセットが、ついに登場した。同社が「WWDC 2023」で発表した「Apple Vision Pro」は、予想されていたほどメインストリーム向けの製品ではなかったものの、複合現実の体験を新たなレベルに引き上げることを目的としたヘッドセットだ。

 Appleは基調講演で、Vision Proヘッドセットを競合製品と差別化する機能をいくつか発表した。これには、アイトラッキングとハンドトラッキング、ポケットサイズのバッテリーパック、同端末に搭載された新OS「visionOS」などがある。

 AppleはVision Proについて、「史上最も先進的でパーソナルな電子デバイス」とまで主張している。

 販売価格は3499ドルの予定だが、それだけの価値があるのか、という疑問が生じる。本記事では、Vision Proについて知っておくべきことをすべて紹介する。

 Vision Proのデザインが既存の多くのAR/VRヘッドセットと異なっているのは、「iPhone」ほどのサイズの外部バッテリーパックをヘッドセット本体にケーブルで接続するという点だ。

 そのため、Vision Proを使用するときは、バッテリーをポケットに入れて、本体からぶら下がるケーブルを扱わなければならないだろう。

 Appleはバッテリーをケーブルで接続するシステムを採用することで、Vision Proヘッドセットの重量を減らし、競合製品よりも著しく軽量化することができた。同社によれば、これによってVRヘッドセットの最大の問題の1つである長時間の使用後の不快感が解消されるという。

 Vision Pro本体の見た目はスキーゴーグルに似ている。湾曲した前面に外部スクリーンが搭載されており、他の人が近づいてきたときに装着者の目を映し出すことができる。これは「EyeSight」と呼ばれる機能だ。

 ヘッドセットの前面は、ラミネート加工が施された立体成形のガラス製で、これがアルミニウム合金のフレームとつながっている。柔らかい生地で作られた遮光パッドと3Dニット構造のヘッドバンドは、最大限の快適さを提供するために、複数のサイズが用意されている。

 Vision Proは、2つのOLEDディスプレイ(合計2300万ピクセルが詰め込まれており、片方で4Kテレビの解像度を上回る)、Appleの「M2」チップ、12個のカメラ、5つのセンサー、6つのマイク、人気の音声アシスタント「Siri」を搭載する。さらに、最新チップ「R1」も内蔵しており、これがM2と並列で動作して遅延を防ぐ。

 このヘッドセットでは、各オーディオポッドに内蔵された2つのドライバーが独立して音声を増幅し、ユーザーの頭の形に合わせてパーソナライズされた空間オーディオを実現する。

 ARとVRを切り替えられるように、「Apple Watch」のものと同様のクラウンが搭載される。また、装着感を簡単にカスタマイズできるノブが用意されているほか、本体上部に写真撮影用のボタンもある。

 Vision Proの操作には、音声コマンドに加えて、アイトラッキングとハンドトラッキングを使用することができる(この機能は他の市販ヘッドセットでも徐々に採用されつつある)。たとえば、ピンチによる選択やフリックでのスクロールが可能だ。

 Vision Proは、Appleの新OSであるvisionOSを搭載している。これは「iPadOS」のインターフェースによく似ており、Appleのアプリとサービスのエコシステムの連続性がVision Proにもたらされる。visionOSは、空間コンピューティングをサポートするために開発された。

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