NEC、データドリブン経営実現に向けプロセスマイニングを導入
今回は「NEC、データドリブン経営実現に向けプロセスマイニングを導入」についてご紹介します。
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NECは、データドリブン経営の実現に向けた全社変革を推進する中で、プロセスマイニングソリューション「Celonis」を導入、活用している。Celonisが発表した。NECでは2022年5月から約2カ月間に基幹システムの実データをCelonisに取り込んで「PoV」(価値実証)を行い、同年10月に本番運用を開始している。
今回の導入によりNECは、業務プロセスの問題点や改善提案を可視化でき、これをベースに議論を重ね、改善活動につなげるPDCAサイクルを活性化させたという。また、調達プロセスに適用し、人手をかけたデータ抽出作業やフォローなどの負荷を大幅に軽減し、年間で700時間を超える作業時間の削減や運用コストの削減効果を見込んでいる。
Celonisは、企業の業務システムの全体像を俯瞰し、リアルタイムな業務オペレーション効率の低下防止に貢献する。プロセスマイニング技術を搭載した「Celonis Execution Management System」(Celonis EMS)により、業務を実行している全てのシステムからデータを抽出し、業務オペレーションの効率化の障壁を特定して測定する。これによりユーザーは、既存システムに手を加えることなくデータを連携させ、業務オペレーション効率を常に把握し、その能力を最大限に引き出せるとする。
CelonisについてNECは、SAPやServiceNow、Salesforceなどのさまざまなシステムと容易に連携するためのAPIが標準で用意されている点や、プロセスの可視化・分析のみならず、改善アクションまでを単一プラットフォーム上で実現できる点を評価し、採用に至った。技術的な課題解決に対するサポートが充実していることもポイントになったという。
NECでは、調達業務において各申請案件がワークフローのどこで遅延しているかを把握するために、これまではシステム運用担当者が手作業でデータの抽出・加工をした上で、分析していた。そのため担当者の負担が大きく、また、分析に時間がかかっており、各申請案件の担当者がタイムリーにフォローができないことなどの問題が発生していた。