アクセンチュア、今後3年間でAI事業に30億ドル投資–専門人材を8万人に倍増へ
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Accentureは米国時間6月13日、今後3年間でデータ/AI関連事業に30億ドル(約4250億円)を投資すると発表した。これにより、幅広い業界の顧客が迅速かつ責任を持ってAIを利用し、さらなる成長・効率化・レジリエンス(回復力)を実現することを目指している。
会長 兼 最高経営責任者(CEO)のJulie Sweet(ジュリー・スウィート)氏は「あらゆる分野において、AIへの関心はかつてなく高まっている。当社がデータ/AI関連事業に大規模な投資を行うことで、お客さまが明確なビジネスケースを伴う責任ある方法のもと、関心から実行、価値創造へ移行することを手助けする」と述べる。
今回の投資は、AccentureのAI分野における10年以上の取り組みに基づいている。同社は、出願中のものを含むと全世界で1450件以上のAI関連特許を保有しているほか、マーケティング、小売、セキュリティ、製造など幅広い領域において、数百ものAIソリューションを提供している。同社は「myWizard」「SynOps」「MyNav」といったAIプラットフォームを通して、数千を超える顧客にAIを組み込んだサービスを提供している。
Accentureは6年前、責任あるAIのフレームワークを開発した。同フレームワークは現在、同社の倫理規範の一部として、責任あるAIコンプライアンスプログラムの基盤となっている。同社は現在、多くの顧客と生成AIのプロジェクトを推進しており、例えばホテルグループにおける消費者からの問い合わせ管理や、数十万枚もの司法手続情報を統合した司法システムの構築などがある。
今回発表したAIへの投資においてAccentureは、同社の資産、業界特化ソリューション、スタートアップ企業、AI専門人材、企業買収、エコシステムに投資し、診断/予測/生成AIなどの分野における新たなスキルやサービスの深化・強化につなげる。データ/AI関連事業では、新規採用、企業買収、従業員育成を通して、AI専門人材を8万人に倍増させる。
新しい「AIナビゲーター for エンタープライズ」は、生成AIベースのプラットフォーム。同プラットフォームは、顧客が責任を持って価値を創出できるよう、ビジネスケースの定義、意思決定、指針の策定、アーキテクチャーの選定、アルゴリズムとモデルの理解などを支援する。このプラットフォームは同社独自の取り組みのほか、責任あるAIの実践とコンプライアンスプログラムを加速させるアセットを含んでいる。
生成AIの活用に向けて「アドバンストAIセンター(Center for Advanced AI)」は、顧客と社内において同AIの価値を最大化させる役割を担う。この取り組みは大規模な研究開発と投資を含んでおり、生成AIや新たなAI機能を用いてサービスの提供を再考することを図る。
Accentureは業界をけん引するクラウドやデータ/AIのエコシステムなど、新規/既存の関係性にも投資し、顧客へのサービスを再構築する。例えば、開発者が既に構築されているモデルを活用してプロトタイプを強化したり、クリエーターが大規模な仮想環境を構築して現実世界の変化を反映させたりすることが考えられる。
テクノロジー担当グループ・チーフ・エグゼクティブのPaul Daugherty(ポール・ドーアティ)氏は「生成AIは全労働時間の40%を変革すると言われていることから、今後10年間でAIはメガトレンドとなり、産業、企業、われわれの生活や働き方を変えていくだろう。当社はデータ/AI関連事業を強化し、業界特化型ソリューションの開発に尽力する。これにより、お客さまはAIの可能性を最大限活用して戦略やテクノロジー、働き方を再構築するとともに、これまで以上に迅速かつ責任を持ってイノベーションと価値を創造できるようになる」とコメントしている。