チームで働く現代の開発者、それを支える生成AI
今回は「チームで働く現代の開発者、それを支える生成AI」についてご紹介します。
関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
長年の間、ソフトウェア開発者に対する一般的なイメージは、頭が良く、どちらかと言えば内向的で、一人で仕事をした方がいい結果を出すというものだった。しかしある調査結果で、実は、今のソフトウェア開発者は外向的で、チームのメンバーやエンドユーザーとできるだけ積極的に関わることを好んでいることが分かった。IT部門で人工知能(AI)が活発に利用されるようになれば、開発者にはさらに高度なアドバイザリー業務が求められるようになるかもしれない。
この調査は、GitHubが最近、従業員1000人超の企業で働く米国の開発者500人を対象に実施したものだ。GitHubの最高製品責任者を務めるInbal Shani氏は、「開発者は他者と協力しながら仕事をする環境で輝く」と述べている。この調査では、「開発者は、スキルを高め、ソリューションを設計し、エンドユーザーからのフィードバックを得て、自らのコミュニケーションスキルを評価されることを望んでいる」と結論づけている。
開発者は、各プロジェクトで平均21人の他の開発者と一緒に仕事をしていた。また52%の回答者が、毎日または毎週、他のチームとも仕事をしていると回答している。開発者は、コラボレーションを効果的に行うために最も重要な要因は、定期的にコミュニケーションを取る機会を設けることだと考えている。また、開発者がビルドやテストにかかる時間が多すぎると考えていることや、現在使われている成果指標では、自分たちの組織に対する貢献度が正しく評価されていないと考えていることも分かった。
Shani氏の考えでは、企業は、開発者の体験を顧客体験やユーザー体験と同じくらい重視すべきだという。同氏は、効果的なコラボレーションを基盤とした生産性の高い開発者体験が、コードの品質を高めると述べている。
「進捗の確認やメッセージが多すぎれば業務の流れに支障を来すが、連絡を取り合うことは重要だ」と同氏は述べる。「私たちの調査によれば、開発者は、効果的なコラボレーションがテストのカバレッジの改善と、より早くクリーンで安全なコードを書くことにつながり、これはどの開発チームにとっても有効なベストプラクティスだと考えている。このことは、開発者が他の人たちと効果的に協力できると、より安全で優れたソフトウェアを作ることができることを示している」
開発者の回答によれば、現在の開発者は解決したインシデントの数で評価されているという。しかし、それらのバグや問題にどのように対処するかの方が、成果としては重要だと考えていた。つまり、量よりもコードの質が重要だということだ。開発者はまた、成果を評価するにあたっては、コードの品質と同じくらいコラボレーションやコミュニケーションが重要だと考えているが、コラボレーションやコミュニケーションを評価指標として使っている企業は33%にすぎなかった。