NECとオラクル、印西データセンターでクラウド専用線接続を開始
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NECと日本オラクルは7月5日、NECの印西データセンター(千葉県)においてオラクルのクラウドサービス「Oracle Cloud Infrastructure」(OCI)と専用線による接続を開始したと発表した。
両社は、2021年10月にクラウド領域での協業を強化し、今回の専用線接続の開始は、この取り組みの一環になる。NECは、企業などの顧客がこの専用線接続を活用して、(1)業務システムのマルチクラウドイブ/ハイリッドクラウドへの対応拡充、(2)マルチクラウド/マルチデータソースを対象とするデータ活用基盤の実現、(3)データ喪失を伴うセキュリティリスクへの対策――を図ることができるようになると説明する。
今回の取り組みについて、NEC Corporate SVP 兼 プラットフォーム・テクノロジーサービス事業部門長の須藤和則氏は、「OCIと安全で高速かつ低遅延なマルチクラウド、ハイブリッドクラウド環境を実現する。NECはアライアンスと自社製最適化によるハイブリッドITの共通基盤『NEC Digital Platform』を整備し、お客さまのDXの加速と事業成長を共に支援する」、日本オラクル 常務執行役員 クラウド事業統括の竹爪慎治氏は、「企業や政府・自治体のお客さまにおけるミッションクリティカルなデータ基盤を的確にクラウドへ移行し、大規模データのタイムリーな利活用、DXの加速を共に支援する」とコメントした。
なおNECは、印西データセンターで2022年6月にMicrosoftの「Azure」と専用線接続する「Microsoft Azure ExpressRoute」、2023年6月にはAmazon Web Services(AWS)のクラウドと専用線接続する「AWS Direct Connect」をそれぞれ開始した。今回のOCIとの専用線接続によりNECは、同日時点において印西データセンターが主な3つのパブリッククラウドとの接続拠点を備える国内唯一のデータセンターになると説明している。