パナソニック、資産管理のクラウドサービス「Assetier」を発表
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パナソニック コネクトは7月5日、企業のIT資産に加えて、ネットワーク接続できない設備や機器の資産情報も取得し、クラウド上で一元的に管理できる新サービス「Assetier」を発表した。全国展開する流通や小売、外食と多店舗展開する金融機関へ主に提供し、サービス初年度に10社・50万点の資産管理の利用を見込む。
新サービスは、インターネット接続するIT資産と、ネットワークに接続しない什器や機器、備品などの有形資産についてもその情報をQRコードから取得して、クラウド上で一元管できる。稼働状況などの関連データも管理可能とし、資産状況を可視化することで、投資計画などに活用できるとする。オプションとして、全国63カ所の約1600人が導入から運用管理までのラベルの発行や貼り付け、棚卸しといった業務を代行するビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)も用意する。
サービスプランは、無料試行の「トライアルエンタープライズ」、管理対象資産数が100~5万点未満もしくはユーザーID数が1~99までの「スタンダード」、管理対象資産数が5万点以上もしくはユーザーID数が100以上の「エンタープライズ」になる。料金は、スタンダードプランでは管理対象資産数とユーザーID数によって異なり、エンタープライズでは個別見積もりとなる。別途、初期設定費として75万円、ユーザーID登録料として1ID当たり1500円、ラベルプリンター費用(推奨機器の自前購入も可能)が発生する。
将来的に同社の顔認証技術を活用した資産の持ち出し、返却時の本人認証、画像解析技術を活用した資産移動や持ち去り検知などのサービス拡充も検討している。
記者会見した現場ソリューションカンパニー サービスプラットフォーム総括部 ダイレクターの溝部秀明氏は、「ある企業での5000拠点、50万点以上の資産管理をBPOで行った経験がある。重要ながら手間や負担がかかる資産管理業務の課題が多くの企業に共通するものと捉え、資産管理の実績をパッケージ化し、クラウドサービスとして広く提供することとした」と述べた。
同氏は、資産管理についてコンプライアンスの順守、経営資源の最適化、サステナビリティー(持続可能性)の3つの価値を提供するとし、サービス名称については「Aseet(資産)」と「Tier(無くてはならないもの)」を組み合わせた造語だと説明した。
また、サービスマーケティング部 サービス開発2課の中川大輔氏は、今回のサービスにおいてQRコードを活用することにより、これまで適切な管理が難しかった設備品などの有形資産を効率的かつできるだけ最新の状態で管理していける点に特徴があるとし、手間のかかるQRコードの印字や管理資産への貼り付けなどの作業も同社が代行することで、企業顧客が本来の業務に専念していけると述べた。
さらに、ユーザーID単位で権限などを設定できることから、例えば、フランチャイズ企業では、本部とフランチャイズオーナーごとに情報の閲覧権限を設定してセキュリティ対策が講じられるとする。オプション提供するダッシュボード機能を活用すれば、例えば、リース品の状態や期間、契約先、コスト試算などができ、戦略的な資産管理を実行していけるともアピールした。