「Linux」でプリンターをネットワーク共有するには–「CUPS」と「Samba」を使用
今回は「「Linux」でプリンターをネットワーク共有するには–「CUPS」と「Samba」を使用」についてご紹介します。
関連ワード (Linuxノウハウ、特集・解説等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
筆者は先頃、さまざまな「Linux」ディストリビューションを試して自分に最適なものを見つけた経緯について解説した記事を公開し、現在は自分のメインOSとして「Ubuntu Budgie」を使用していることをお伝えした。この記事をすでに読まれた方もいらっしゃるかもしれない。Ubuntu Budgieをインストールしてから数日後、筆者は必ず「Public」(公開)フォルダーを内部のネットワークと共有して、複数のマシン間でファイルを簡単に共有できるようにしていたことを思い出した(ファイルを電子メールで送信したり、マシンや特定のクラウドサービスの間でやりとりしたりする手間を省くため)。
その後すぐ、Ubuntu Budgieには、フォルダーをネットワークで共有する簡単な手段がないだけでなく、プリンターを共有するためのGUIメソッドも含まれていないことに気づいた。妻が編み物の模様や返品ラベルなどを頻繁に印刷している(そして、家庭内の唯一のプリンターは筆者のデスクトップに接続されている)ことを考えると、妻のために印刷しなければならない文書が大量に蓄積される前に、そのプリンターを共有する必要があった。
幸いなことに、筆者には、過去にLinuxでプリンターを共有した経験があったので、ほんの数分でプリンター共有を有効にすることができた。本記事では、同様のニーズを抱えている人のために、「Common Unix Printer Service」(CUPS)と「Samba」を使用して、プリンターをLANで共有することがいかに簡単かを説明する。Sambaは、さまざまなOSのクライアント間でファイルおよび印刷サービスを提供する。
これに関して、注意点が1つある。プリンターは非常に繊細なデバイスなので、環境とハードウェアの組み合わせによっては、うまく機能しないこともある。IT管理者にプリンターに関する意見を尋ねれば、多くの愚痴が返ってくるはずだ。
必要なもの:この手順を実行するのに必要なのは、実行中のLinuxインスタンス、接続済みの(そして、動作している)プリンター、sudo権限を持つユーザーだけだ。
ここでは、「Ubuntu」をベースとするUbuntu Budgieを使って説明を進める。別のディストリビューションを使用する場合、変更する必要があるのは、Sambaをインストールするコマンドだけだ。それ以外の手順は全く同じである。それでは、作業に移ろう。
Sambaがまだインストールされていない場合は、ターミナルウィンドウを開いて、以下のコマンドでインストールする。
インストールが完了したら、システムの起動時にSambaも起動するように設定しておこう。これは、以下のコマンドで実行できる。
次に、Sambaを設定する。以下のコマンドを実行して、smb.confファイルを開こう。