JavaScriptランタイム「Bun」がバージョン1.0に到達へ、9月7日にローンチイベント開催
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本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
サーバサイドで実行可能なJavaScriptランタイム「Bun」が9月7日(日本時間9月8日)にバージョン1.0に到達することが分かりました。
公式サイトで「Bun 1.0」のローンチイベントへの申し込みが始まっています。
Node.js互換としたことで注目を集めたBun
Bunは2022年7月に登場したソフトウェアです。
公式Webサイトで「Bun is a fast all-in-one JavaScript runtime」と紹介されているように、JavaScriptランタイムとバンドラ、トランスパイラなどが最初から統合され、タスクランナーとして実行できる機能も備えています。
なによりもBunが急速に注目を集めた理由は、Node.js互換をうたいNode.jsのnpmパッケージがそのままBunでも使えるとしたこと、そして高速性を強調したことでしょう。
JavaScriptエンジンにはSafariに搭載されているJavaScriptCoreを採用。Node.jsの主要なAPIやNode.jsのモジュール依存関係解決アルゴリズムも実装し、内蔵するnpmクライアントにより高速にnpmパッケージを読み込んで利用できます。
さらに主な開発言語としてZigを採用し、メモリ管理などを含む低レイヤでの実装を実現することで、Node.jsやDenoよりも高速な動作を実現していると説明しています。
Bunが登場して1カ月後の2022年8月には開発者であるJarred Summer氏が、著名なベンチャーキャピタルであるKleiner Perkins主導による総額700万ドル(1ドル140円換算で9億8000万円)の投資を受け、Bunをビジネスとするための「Oven」社が設立されました。
参考:JavaScriptランタイム「Bun」が約9億円を調達、「Oven」社を設立。ホスティングやCIサービスなど計画
Bunの登場によってDenoが方針変更を発表
Bunの登場によって明らかに刺激されたのが、Node.jsを開発したライアン・ダール氏らが中心となって開発されているDenoです。
2018年に登場し、2020年5月にバージョン1.0となったDenoは、Node.jsよりも優れたサーバサイドのJavaScript/TypeScriptランタイムを新たに開発するという目的の下で、あえて最初からNode.jsとの互換性を捨てる決断をしていました。
しかし、Node.js互換でありつつ多機能でしかも高速であることをアピールするBunが2022年7月に登場し一気に注目を集めると、Denoは2022年8月にNode.js互換としてnpmパッケージをサポートすることと最速のJavaScriptランタイムになるという方針を発表したのです。
参考:Denoが大幅な方針変更を発表。3カ月以内にnpmパッケージへの対応を実現、最速のJavaScriptランタイムを目指しHTTPサーバを刷新
Bun 1.0の登場により、主要なJavaScriptランタイムであるNode.js、Deno、Bunの3つとも本番環境で使えるようになります。3つのJavaScriptランタイムの競合は新たな段階に入ることになりそうです。
21 days until Bun 1.0 https://t.co/EHGquqan5y
— Jarred Sumner (@jarredsumner) August 17, 2023