ソフトバンク、希望者を対象に睡眠改善施策の実証導入を実施
今回は「ソフトバンク、希望者を対象に睡眠改善施策の実証導入を実施」についてご紹介します。
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ヘルスケアテクノロジーズは、ブレインスリープの協力の下、ソフトバンクの従業員の参加希望者を対象に睡眠改善施策の実証導入を実施。睡眠に関するアンケートおよび導入効果を発表した。この実証にはヘルスケアアプリ「HELPO」を用いて行ったという。
HELPOは、体調が悪くなり始めた時や、ちょっとした身体の不安を医師・看護師・薬剤師の医療専門チームに24時間気軽に相談できるヘルスケアアプリ。
今回の実証では、ブレインスリープが開発した「睡眠タイプ診断(睡眠習慣アセスメント)」を参加者に実施してもらい、その後、各自が抱える睡眠に関する疑問や気になることをチャット相談できるように専用の窓口を設置。同時に、睡眠に関するリテラシー向上を目的としたキャンペーン「SLEEP MISSIONキャンペーン」を開催することで、参加者の意識と行動変容を促した。
ヘルスケアテクノロジーズは「睡眠タイプ診断」および「SLEEP MISSIONキャンペーン」の双方で利用者にアンケートを実施した。「睡眠タイプ診断」は6月1日〜6月30日に実施され、有効回答数は757。SLEEP MISSIONキャンペーンの睡眠に関するアンケートは6月20日〜6月30日に実施され、有効回答数は343だった。
アンケート結果によると、睡眠について気になる症状がある人は98.7%で、「寝ても疲れが取れにくい」症状の自覚者は46%と半数近くに及ぶことが分かった。
「睡眠タイプ診断」の結果からは、4タイプ(危機的睡眠タイプ/寝る前の落とし穴タイプ/睡眠の借金タイプ/睡眠グッドコンディションタイプ)の中で最も睡眠リスクの高い「危機的睡眠タイプ」が回答者のうちの66.8%を占めており、多くの人が睡眠に課題を抱えていることが明らかになった。危機的睡眠タイプの特徴は、睡眠時間を確保できていない/夜中に何度も目が覚める/日中に眠気を強く感じるなどだという。
このほかの結果では、「SLEEP MISSIONキャンペーン」参加者に、同キャンペーンをきっかけとして睡眠に関する意識や意欲に変化があったかを尋ねたところ、95.3%が「意識・意欲が高まった」と回答した。
また、キャンペーン期間中に62.7%のユーザーが何かしらの対策を実施しており、そのうち57.4%が「業務に良い影響があった」と答え、睡眠とプレゼンティーイズムの相関が見られたという。プレゼンティーイズムとは、欠勤するまでには至っていないが「健康問題が理由で生産性が低下している状態」を指す。
さらに参加者のうち91.8%が「睡眠タイプ診断」が役立ったと回答し、対策やリテラシー向上施策を継続したいという回答は99.1%にも上った。
一方、キャンペーン参加者に睡眠に関する意識調査を行ったところ、89.5%は「睡眠の満足度による日中の生産性への影響や支障を感じている」と回答した。このように影響の大きさを感じている一方で、睡眠課題の対策を取りたい時に、7割以上が「専門家や医師には相談していない」という実態が明らかになった。
「支障を感じている」と答えた人のうち、HELPOを通じた医療チームによるサポートに関心がある人は98.4%だった。HELPOで医師・看護師・薬剤師に相談したい内容については、1位が「寝つきが悪い・寝ても疲れが取れない場合の対処方法」、2位以下には「サプリメントの選び方」「いびき対策や原因」「ストレスによる不眠」などが続いた。