Kubernetes上でイベントドリブンなオートスケーリングを提供する「KEDA」、本番環境で使えるレベルに到達したとしてCNCFの卒業プロジェクトに
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本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Cloud Native Computing Foundation(CNCF)は、Kubernetes上でイベントドリブンなオートスケーリングを提供する「KEDA」(Kubernetes Event-driven Autoscaling)が、本番環境に十分使えるレベルに到達したとして、インキュベーションプログラムから卒業するプロジェクトになったと発表しました(CNCFの発表、KEDAの発表)。
[NEWS] Announcing the Graduation of #Kubernetes autoscaler #KEDA! https://t.co/qpSz3zyad5 pic.twitter.com/ETddPp8ENF
— CNCF (@CloudNativeFdn) August 22, 2023
Kubernetesにはもともと負荷に応じてコンテナを増減させるオートスケーリング機能が備わっていますが、これはCPUやメモリの負荷に反応してコンテナのスケールアウトやスケールインを実行するものです。
KEDAはこれに加えて、例えばAWSが提供するキューのサービスであるSQSやGoogle CloudのPubSub、Azure Event Hubs、Kafka、RabbitMQなどに対応し、これらのキューやメッセージの数に応じて対応するコンテナをスケールできます。
メッセージがなくなればKEDAはコンテナをゼロにまで縮退させます。
対応するイベントソースは、公式ドキュメントに記載がありますが、AWS SQS QueueやAzure Storage Queue、IBM MQ、RabbitMQ Queueをはじめ、MySQLやAWS DynamoDB、PostgreSQLなど、非常に多くのソースに対応しています。
こうした仕組みにより、KEDAはさまざまなイベントやメトリクスを基にコンテナのスケールアウト/スケールインを可能にします。
KEDAを利用しているクラウドサービスの代表はMicrosoft Azureの「Azure Container Apps」でしょう。KEDAはこのサービスのオートスケーリング機能に採用されています。
今回KEDAが卒業プロジェクトとなったことで、今後さらにKEDAが広く導入されていくことが期待されます。
KEDA開発チームは今後、パフォーマンス、マルチテナント対応、監視やオブザーバリティの改善に注力するとしています。