MacでWindowsを動かせる「Parallels Desktop」最新版–Touch ID対応など多数の改良
今回は「MacでWindowsを動かせる「Parallels Desktop」最新版–Touch ID対応など多数の改良」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
「Mac」ユーザーのほとんどはプラットフォームとしての「macOS」に満足しており、「Windows」を必要としていない。読者がそれに当てはまるのであれば、素晴らしいことだ。しかし、私たちMacユーザーの中には、Macのネイティブアプリと一緒に、WindowsやWindowsアプリを実行できることにメリットを感じる人もいる。
MacでWindowsを動かす方法はいくつもあり、無料のものも、そうでないものもあるが、一番いい手段が「Parallels Desktop for Mac」であることは間違いない。
もともと強力だったこのソフトウェアは、「Parallels Desktop 19 for Mac」のリリースでさらに大幅にアップグレードされた。
では、どこが新しくなったのだろうか。改良された点は数多くある。
中でも素晴らしいのは、「Touch ID」がサポートされ、指紋認証でWindowsにログインできるようになったことだ。ただし、既存のユーザーがこの機能を利用するには、新しいアカウントを作成するか、既存のアカウントを「管理されたサービスアカウント」(MSA)に変更する必要がある。
もうひとつの大きな改善点は、プリンターがサポートされたことだろう。
21世紀の世界では、プリンターが必要になることはあまりない。しかし、もし読者がプリンターを頻繁に使っているのであれば、この機能追加はうれしいはずだ。以前は、Macにプリンターが設定してあれば、Parallels Desktopのドライバーを介してプリンターの基本的な機能を利用できた。しかし今回のリリースでは、新しく導入した「Internet Printing Protocol」(IPP)を利用して、プリンターのすべての機能にアクセスできるようになった。
また、ルックアンドフィールも刷新され、アイコンが新しくなり、ユーザーインターフェースも合理化された。筆者ははじめ、これは実質的な意味のない、変更のための変更で、性能が落ちてしまうのではないかと心配していたのだが、それは杞憂だった。今回のUIの変更によって、Parallels Desktopは改善された。
Parallels Desktop 19 for Macは「macOS Sonoma」に最適化されているため、次のmacOSのアップデートにも対応できる。ただし、このアップデートでは「macOS Big Sur」以前のバージョンがサポート対象外になるため、その点には注意が必要だ。サポートされていないバージョンのmacOSでParallels Desktop 19 for Macをインストールしようとすると、古いバージョンのParallels Desktopをインストールするオプションが表示される。