コロナ禍で一時的に増えたPC出荷、再び減少に転じる
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2023年のPCの出荷台数は、新型コロナウイルスが流行し、多くの人が在宅勤務のために新しいデバイスを購入した2020年や2021年と比べると低水準に止まっている。調査会社IDCは米国時間8月28日に発表した統計で、2023年のPC出荷台数は前年比13.7%減の2億5200万台になると予想している。
しかし、コロナ禍以降の右肩下がりの状況にも終わりが来るかもしれない。IDCは、2024年のPC出荷台数は2億6140万台に増加すると見込んでいる。
継続的な減少の一因は、PCがスマートフォンやタブレット、ゲーム機などの小型のスマートデバイスと競合していることにある。
IDCのMobility and Consumer Device Trackers担当リサーチマネージャーJitesh Ubrani氏は発表の中で、「この部門は引き続き経済的な逆風を受けており、消費者の需要はそれほど高いとは言えない」と述べた。
同社によれば、AIもPC購入に関する企業の意思決定に影響を及ぼしているという。これは、AIを使用したタスクに適した製品が発売されるまで、PCの購入を延期したいと考える企業があるためだ。
IDCは「生成AIの登場によって、IT分野の意思決定者は予算の優先順位を再検討している。今はまだAIの処理に適したPCは流通していないが、今後は登場するだろう」とした。