次世代の月面探査車をGMとロッキード・マーティンが共同で開発中

今回は「次世代の月面探査車をGMとロッキード・マーティンが共同で開発中」についてご紹介します。

関連ワード (GM、NASA、アルテミス計画、ロッキード・マーティン、探査車、月等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


人類が前回(1972年)、月を訪れたときには、比較的シンプルなバッテリー駆動の乗り物で移動した。NASAは次の有人月探査に向けて、月面探査車のアップグレードを検討している。

Lockheed Martin(ロッキード・マーティン)とGeneral Motors(ゼネラル・モーターズ)は米国時間5月26日、次世代の月面車を共同で開発していると発表した。これは以前の月面探査車よりも、より速いスピードで、より長い距離を走れるように設計されているという。このプロジェクトがNASAに採用されれば、この月面車は今後のアルテミス計画で使用されることになる。その最初のミッションは、無人で地球から月まで往来する飛行試験で、2021年11月に予定されている。

5月26日のメディア向け発表会で幹部が語ったところによると、提案申請書は2021年の第3四半期か第4四半期に発行されるだろうとのこと。NASAは提出された提案書を評価した後、契約を締結することになる。

前回のアポロ計画で使用された月面車は、着陸地点から約8キロメートル以内しか移動できなかったため、宇宙飛行士が月の北極や南極などの遠く離れた地点で重要なデータを収集することはできなかった。ちなみに月の円周は1万921キロメートルだ。2社はこれらの性能の大幅な向上を目指していると、ロッキードで月探査を担当するバイスプレジデントのKirk Shireman(カーク・シャイアマン)氏は語ったが、新型月面車に使用される素材や航続距離などの性能は、まだ正確に確定しているわけではないと言及した。

GMはこの月面車用の自律走行システムも開発する予定で、これにより安全性が向上し、宇宙飛行士がサンプルを収集したり、その他の科学的研究を行う能力が高まると、幹部は水曜日に語った。

GMは電気自動車や自律走行車の技術に、2025年までに270億ドル(約3兆円)以上を投資しており、その研究を月面車プロジェクトに活かすことを目指していると、GM Defense(GMディフェンス、GMの軍事製品部門)の成長戦略担当バイスプレジデントであるJeffrey Ryder(ジェフリー・ライダー)氏は語っている。「私たちは現在、これらの能力をどのようにアルテミス計画に関わる特定のミッションやオペレーションに適用するかについての調査を始めたところです」。

GMは地球上で行っているバッテリーや駆動システムの研究も、月面車の開発に活かしていくという。ライダー氏は、この月面車プログラムが他の市場機会につながることを期待している。

両社はこれまでにも、月面探査を含むNASAのミッションに技術を提供してきた。自動車メーカーのGMは、アポロ時代に使用された月面車のシャシーや車輪などの開発に協力。アポロ計画全般における誘導・航法システムの製造と統合も担当した。大手航空宇宙企業のロッキード・マーティンは、すべての火星探査を含むNASAのミッションで、宇宙船や動力システムの製造に携わっている。

両社は、今回の協業を「いくつかの取り組みの1つ」としており、今後も他のプロジェクトについて、さらなる発表が予定されているという。

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画像クレジット:Chris Jackson / Staff / Getty Images


【原文】

The last time humans visited the moon, in 1972, they got around on a relatively simple battery-powered vehicle. As NASA prepares for the next crewed mission to the moon, it’s looking to give the lunar rover an upgrade.

Lockheed Martin and General Motors said Wednesday they’re working together to develop a next-generation lunar vehicle designed to be faster and capable of traveling farther distances than its predecessor. If the project is selected by NASA, the rover would be used on the upcoming Artemis missions. The first mission, which will be an uncrewed test flight, is scheduled for November. The request for proposals will likely be published in the third or fourth quarter of this year, executives said at a media briefing Wednesday. NASA will award the contract after evaluating the submitted proposals.

The previous rover was only capable of traveling less than five miles from the Apollo landing site, limiting the astronauts’ ability to collect important data on far-flung lunar locales, like the north and south poles. The moon’s circumference is nearly 7,000 miles. The two companies are aiming to improve the specs, Lockheed’s VP for lunar exploration Kirk Shireman said, noting that the exact materials used for the new rover, its range and other capabilities have yet to be determined.

GM will also be developing an autonomous driving system for the rover, which executives said Wednesday will improve safety and the ability for astronauts to collect samples and conduct other scientific research. GM is investing more than $27 billion in electric and autonomous vehicle technologies through 2025, and it aims to bring that research to the lunar rover project, Jeffrey Ryder, VP of growth and strategy at GM Defense, said. “We’re heads-down right now in investigating how we would take those capabilities and apply them to specific missions and operation associated with the Artemis program.”

GM also said it will be using its earth-bound research into battery and propulsion systems in developing the rover. Ryder anticipates that the rover program will lead to other market opportunities.

Both companies have supplied technology for NASA missions before, including its lunar missions. Auto manufacturer GM helped develop the lunar rover that was used during the Apollo era, including its chassis and wheels. It also manufactured and integrated guidance and navigational systems for the program. Aerospace giant Lockheed Martin’s experience extends to building spacecraft and power systems that have been included on every NASA mission to Mars.

The companies said this was “one of several initiatives” they’re working on together, with further announcements regarding other projects expected in the future.

(文:Aria Alamalhodaei、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

月 - Wikipedia

月(つき、独: Mond 、仏: Lune 、英: Moon 、羅: Luna ルーナ)は、地球の唯一の衛星である。太陽系の衛星中で5番目に大きい。地球から見て太陽に次いで明るい [5]。 古くは太陽に対して太陰とも、また日輪( = 太陽)に対して

JAXA|もっと知りたい! 「月」ってナンだ!?

 · 約38万km. 月の大きさ. 直径 約3476km (地球の約4分の1). 月の質量. 地球の81分の1. 月の公転周期・. 自転周期. 約27.32日. 月の環境.

月 (暦) - Wikipedia

月 (つき、がつ、げつ、 英: month )は、 時間 の 単位 の一つ。. 年 と 日 の中間にある単位で 、一 年 を12分した 日 数 である 。. 現在世界で標準的に用いられる グレゴリオ暦 は修正元の ユリウス暦 の月を汲み、1か月の日数は30もしくは31日を基本とし、 2月 のみ通常は28日、4年に1度(ただし400年間に3回例外を置く)の 閏年 には29日としている 。.

月 | 国立天文台(NAOJ)

月食、月面地図、各月齢の姿等、国立天文台が撮影した月の画像や動画を掲載しています。

【みんなの知識 ちょっと便利帳】現在の月・今日の月・きょう ...

月の名称 - いろいろな月(朔・三日月・上弦・下弦・十三夜・望・満月・望月・十五夜・十六夜・立待月・居待月・寝待月・更待月・有明月など)〔国立天文台〕

【2021】新月・満月カレンダー | 月星座カレンダー

【最新2021年版】月のサイクルが一目でわかる、新月・満月カレンダー。月齢と今日の月の形、今月の新月と満月はもちろん、月の星座の運行リストやボイドタイムも。月暦を毎日チェックして、月の力を活かした生活を…。

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COMMENTS


37251:
2021-05-28 23:47

皆既月食ならぬ皆既地球食ーー。もし月に行けて、時期があえば見ることできます。 JAXAなどは今秋、13年ぶりに宇宙飛行士を募集します。有人月探査計画「アルテミス計画」に参加する飛行士になる見通し。 グルグル回っても目を回さなくなるような訓練…

37256:
2021-05-28 18:38

アルテミス計画、このまま何事もなく成功してほしいものである。 そして赤い星へ・・・

37254:
2021-05-28 15:37

この記事すげえわかりやすい。面白すぎか? アルテミス計画総まとめ! 2020年代の月面開発はどこまで進むのか

37249:
2021-05-28 08:07

韓国がアルテミス合意に参加したことを報じるNASAの公式ページ。韓国は合意に署名することで、アルテミス計画に参加する国々との関係を強化できれば、と期待しているとのこと。日韓の宇宙協力は進むのかな?

37252:
2021-05-28 04:48

プージャー・ジョシ・ジェスラニは、NASAのフライトディレクターで、ヒューストンのジョンソン宇宙センターでミッションコントロールを担当しています。 現在は、2024年に人類を月に帰還させることを目指す「アルテミス計画」に注力してい…

37253:
2021-05-28 03:08

ゼネラルモーターズ社は、今後のアルテミス計画で宇宙飛行士が使用する月面車を共同開発するためのパートナーシップをロッキードマーティン社と結んだことを発表しました。

37250:
2021-05-28 01:37

韓国は、月探査計画であるアルテミス計画に正式に参加する署名を行いました。 アルテミス計画についてはこちらから

37255:
2021-05-28 00:16

韓国は、月探査計画であるアルテミス計画に正式に参加する署名を行いました。 アルテミス計画についてはこちらから co/73CLpF…

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