JavaScriptツールチェインの統一を目指した「Rome」のコアチームによる公式フォーク「Biome」が開始
今回は「JavaScriptツールチェインの統一を目指した「Rome」のコアチームによる公式フォーク「Biome」が開始」についてご紹介します。
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本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
JavaScriptやTypeScriptのアプリケーションを開発する際に使われる、ソースコードのフォーマットや文法チェック、複数のコードのバンドルなどのツールを連携させた、いわゆるツールチェインを、単一のツールで実現してしまおうというのが、2020年にオープンソースで登場したRomeです。
その主要な開発者であるSebastian McKenzie氏がRomeの開発とサポートを推進するための企業「Rome Tools, Inc.」を2021年5月に立ち上げます。
参考:JavaScriptツールチェインの統一を目指す「Rome」開発チームが起業、「Rome Tools, Inc.」を立ち上げ
しかし現時点でこのRome Tools,Inc.は全従業員をレイオフした状態で、Romeの開発も滞っていると、コア開発チームのEmanuele Stoppa氏はブログ「Announcing Biome」で説明します。
今年(2023年)4月にRomeのコントリビュータとなったnissy-dev氏のブログによると、今年1月には給料が支払われなくなっていたとのことです(nissy_dev氏も後述するBiomeのコア開発チームに入っています)。
そのためRomeの公式WebサイトもDiscordもコードレジストリも、関連するあらゆるリソースが操作できない状態になったとして、Emanuele氏とRomeのコアチームがRomeをフォークし、新プロジェクトの「Biome」を立ち上げたと発表しました。
Biomeの立ち上げを発表したブログ「Announcing Biome」で、BiomeはRomeの公式なフォークだと次のよう説明されています。
We are happy to announce Biome, toolchain of the web. Biome is the official fork of Rome and it will continue to be Rome’s legacy. Biome is led and maintained by the same people that maintained Rome so far.
ここにWebのツールチェーンであるBiomeを発表します。
BiomeはRomeの公式フォークであり、Romeの遺産を継続します。 BiomeはこれまでRomeをメンテナンスしてきたのと同じ人たちによって主導され、メンテナンスされていきます。
BiomeもRomeと同様の方針で開発される予定ですが、ロードマップは変更される可能性があるとのこと。
対応する予定の言語はJavaScript、TypeScript、JSX、JSON、JSONC、HTML、CSS、Markdownなど。現時点ではこれらのうち一部の言語に対してコードのパースとフォーマッティング、リンティングがサポートされています。