グーグル、「Android」端末にユーザーを詐欺から守る2つの機能を搭載
今回は「グーグル、「Android」端末にユーザーを詐欺から守る2つの機能を搭載」についてご紹介します。
関連ワード (セキュリティ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Googleは米国時間3月4日、「Android」搭載デバイスでの通話およびテキストメッセージを対象とした、人工知能(AI)を活用した2つの詐欺検出機能を発表した。その狙いは、より複雑で高度な攻撃(特に、最初は無害に見えるが、次第にもっとリスクが高い領域にユーザーを引きずりこむもの)を阻止することだ。
第1の機能はテキストメッセージに関する詐欺検出だ。この新しい検出機能は、Googleのメッセージアプリに搭載されている既存の詐欺対策機能を強化したもので、より多様な脅威を探知するよう設計されている。「Googleメッセージ」アプリでこのオプションを有効にすると、組み込まれたAIがリアルタイム検出機能を利用し、テキストメッセージのやりとりに関して、疑わしいところの有無と、疑わしくなってくるタイミングを特定する。
メッセージ向けの詐欺検出機能はデフォルトでオンになっているが、オプトアウトしたければいつでもオフにできる。また、この機能が有効になるのは、ユーザーの連絡先リストに含まれていない相手とのやりとりだけだ。
さらにGoogleでは、テキストメッセージでのやりとりの内容は、今後も秘密にされると約束している。ユーザーが疑わしいやりとりを報告した場合でも、送信者の詳細とその送信者との直近のテキストメッセージだけが、Googleならびにユーザーが利用している携帯通信会社と共有される。この新しいオプションは現在、英語のメッセージを対象として、米国、英国、カナダでリリースされており、近日中にほかの国でも提供される予定だ。
第2の機能は通話用の詐欺検出だ。こちらのオプションは2024年11月に一部の「Pixel 9」ユーザー向けにパブリックベータ版として限定公開されていたもので、同じくAIを活用し、リアルタイムにやりとりを分析して、詐欺の可能性があればユーザーに警告する。ただし、提供対象が米国のすべてのPixel 9ユーザーの英語による会話に拡大するものの、この機能は今後も引き続き限定ベータ版という位置づけだ。
こちらの機能の仕組みを解説しよう。例えば、誰かから電話がかかってきて、ギフトカード決済で購入を完了するよう求めてきたとする。こうした場合には、組み込まれているAIが警戒しているため、検出機能が作動し、音声やバイブレーション、画面上の通知で詐欺の可能性があると警告する。