キヤノンITS、AI画像解析に使うウェブシステムをクラウドサービスで提供

今回は「キヤノンITS、AI画像解析に使うウェブシステムをクラウドサービスで提供」についてご紹介します。

関連ワード (クラウド等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は3月27日、AIによる画像解析で必要なウェブシステムの機能をクラウドサービスとして提供する「Bind Vision」を発表した。4月1日に発売する。

 Bind Visionは、AIで解析した画像のデータや解析結果のデータを管理したり、その内容をダッシュボードとして設定・編集・利用したりできる機能のプラットフォームと、一部の用途で利用できるBind VisionとしてのAI解析機能で構成される。

 キヤノンITSによると、一般的な画像解析AIシステムには、画像撮影カメラなどの設置とサーバーやネットワークなどのインフラ、AIモデルの学習・評価・開発、画像や解析などのデータの管理・活用のためのウェブシステムが必要になる。同社が手掛けた案件では、これらに要する総コストの39%をウェブシステムが占めたといい、今回のBind Visionは、ウェブシステムの部分をクラウドサービスにすることで、ユーザーのコスト負担を軽減したり、システム構築期間を短縮したりするという。

 Bind Visionのプラットフォームは、公開API、データストア、ダッシュボード、アラート管理で構成されている。カメラで撮影してエッジコンピューティングなどの環境にあるAIで解析した画像の処理データや、Bind VisionのAIモデルで解析したい画像データを取り込める。取り込んで管理している各種データはダッシュボード上で可視化できる。ダッシュボードはデザインやレイアウト、サイズ、表示データなどを柔軟に編集できるようになっている。

 Bind VisionとしてのAI解析は、まず「煙検出」と「水位検出」の2種類が用意される。「煙検出」では、自治体や消防機関などが利用している高所カメラなどの画像をBind Visionに取り込み、クラウド側でAI解析を実行して火災などの煙を検知する。「水位検出」では、河川管理者などが設置している河川監視のカメラや水位計などのデータをエッジサーバーのAI解析で処理し、そのデータをBind Visionで管理、活用する。今後はラベルAIや車載AIに対応する予定だという。同社では、AI解析のためのエッジサーバーの提供などにも対応するとしている。

 Bind Visionの販売は、画像解析AIシステムのユーザーへの直接販売と、画像解析AIシステムをユーザーに提供するシステムインテグレーターやAIベンダーを対象とした間接販売の2通りになる。同社は2027年末までに累計100社の導入を見込む。

 Bind Visionのプラットフォームの基本プラン(5ユーザー分)料金は月額3万円になる。このほかに、Bind Visionに取り込んだり管理したりする画像データやAI解析データ、またアラート機能などの利用状況に応じた月額料金などが必要になる。また、「煙検出」と「水位検出」のAI利用料金は個別見積もりとなっている。

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