クラウドERPの生成AI活用と次の25年に向けて–ネットスイートのゴールドバーグ氏
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Oracleは米国時間10月16~18日、クラウドERP「Oracle Netsuite」の年次カンファレンス「SuiteWorld 2023」をラスベガスで開催した。NetSuiteの創業者でエグゼクティブ・バイスプレジデントのEvan Goldberg氏が現地で日本の報道陣の取材に応じた。
SuiteWorld 2023の初日の基調講演では、生成AI(人工知能)を含む数多くのAI機能が発表された。NetSuiteを構成するソリューションの随所に最先端のAI技術が組み込まれ、さまざまな形で企業の業務効率化や生産性向上を実現しようとしている。
その特徴について、Goldberg氏は次のように話す。「生成AIは誰でも利用でき、われわれはそれをNetSuiteにユニークな方法で統合しようとしている。ユーザーがNetSuite内のコンテキスト(文脈)にアクセスできるようにすることで、(自社業務と)本当に関連性のあるコンテンツを得られるようになる。例えば、商品の説明を書く時、サプライヤー向けとカスタマー向けでは内容が大きく異なるだろう」
そこで、新機能の「NetSuite Text Enhance」では、ユーザーはNetSuiteのテキスト領域に数語を入力することで、企業固有の関連データを活用して文脈に沿った独自のコンテンツを作成できるようになる。
Goldberg氏はさらに、AIのビジネス活用について「まず第一に言えるのは、NetSuiteを使い続ければいいということ」といい、「例えば、NetSuiteでグラフやチャートを表示する時、今は視覚化されたデータを見るだけだが、将来的には、そのデータに見出しを付けて要約し、そのグラフの最も重要な要素に注目を向けさせることも可能になる。そのための技術は既に存在しており、それをできるだけ早くユーザーに提供できるかどうかは、われわれ次第だ」
「NetSuiteで行うほぼ全てのことにAIの役割があると考えており、(AIを)副操縦士や脇役のようなものだとは考えていない。全てのインタラクションやビジュアライゼーション、アクションにAIが関与している」(Goldberg氏)