静的サイトジェネレータ「Astro 3.5」正式リリース。多言語対応サイトのサポート、大規模サイトのビルド時間を大幅に改善など新機能

今回は「静的サイトジェネレータ「Astro 3.5」正式リリース。多言語対応サイトのサポート、大規模サイトのビルド時間を大幅に改善など新機能」についてご紹介します。

関連ワード (容易、説明、静的等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


オープンソースで開発されている静的サイトジェネレータ「Astro」の最新バージョンとなる「Astro 3.5」が正式にリリースされました。

先月(2023年9月)にAstro 3.0がリリースされ、先月にはAstro 3.2がリリースされるなど、1カ月ごとの速いペースで新機能が追加されています。

Astro 3.5 is here with experimental built-in internationalization (i18n) routing! Let Astro handle routing, linking, and user language detection in all your multilingual websites.

Our biggest minor release since… ever!https://t.co/nBYn25d2uB

— Astro (@astrodotbuild) November 9, 2023

Astroは、ReactやVue、Svelte、Alpine.js、TypeScriptなどのさまざまなフレームワークやライブラリに対応した静的サイトジェネレータです。

ビルド時にWebサイト全体のHTMLが生成され、しかもそのHTMLには全くJavaScriptが含まれないか、もしくはWebブラウザ上での動作に必要な最小限のJavaScriptのみが残されます。

そのため、非常に高速に表示されるWebサイトの生成が可能である点が、Astroの大きな特徴です。

Astro 3.5の主な新機能

今回リリースされたAstro 3.5は、コンテンツの言語ごとにルーティングを行う「i18n Routing」が実験的機能と実装され、より高速なWebページの表示を実現するプリフェッチ機能への対応、ビルドを超高速化する「Content Collections Build Cache」の実験的実装、画像の最適化などを始めとする多くの機能が含まれており、過去最大のマイナーバージョンアップだとされています。

i18n Routing(実験的実装)
i18nとは「internationalization」の略です(最初の「i」と最後の「n」のあいだに18文字あるため)。i18n Routingではデフォルト言語の設定、相対ページURLを得るための演算、訪問者のブラウザが提供する優先言語による表示などをサポートし、多言語対応のコンテンツを持つWebサイトの構築に対応します。

Prefetch
ブラウザが次にクリックされそうなリンク先の内容をあらかじめ先読みすることで、高速なWebページの表示を実現するPrefetchへの対応がAstro 3.5でコア機能として組み込まれることになりました。オプトインで有効にでき、柔軟な設定が可能になっています。

Content Collections Build Cache(実験的実装)
Content Collectionsは、コンテンツとなるMarkdownファイルやMDXファイルを「blog」や「newsletter」「products」など、コンテンツのジャンルや種類ごとにディレクトリに分けて管理できるようにすることで、大規模なサイトのコンテンツ管理を容易にする機能です。そしてContent Collections Build Cacheは、文字通りビルド時にContent Collectionsのキャッシュを扱う機能です。開発チームが「Astro Docs」プロジェクトでこの機能を試したところ、ビルドプロセス全体で4分58秒から60秒に、約80%短縮されたと説明されています。

その他の新機能については、ブログ「Astro 3.5: i18n Routing | Astro」をご参照ください。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
「Linux」デスクトップに「Android」を接続するには–「KDE Connect」を使った手順
IT関連
2022-08-13 19:28
bilibiliがゲーム配信プラットフォームTapTapに136億円投資、過熱する中国のゲーム市場でレベルアップ
ゲーム / eSports
2021-04-03 19:25
「GitHub Copilot」で開発効率を向上–富士通が語る活用術とは
IT関連
2024-11-29 14:47
オラクルはクラウド時代にどうやって存在感を発揮し続けるのか–日本オラクル幹部に聞く
IT関連
2021-03-18 05:59
NEC、PC向けの顔認証機能をクラウドサービスで提供開始
IT関連
2021-07-20 02:48
Ruby on Railsはどのように生まれ、発展してきたのか[後編]。作者DHH氏やコアチームが語る動画「Ruby on Rails: The Documentary」が公開
Ruby
2024-01-23 12:39
NTTドコモ、脳・身体の情報をネットワークに接続し人間の感覚を拡張する6G時代の「人間拡張」のための基盤を開発
IT関連
2022-01-19 22:30
Nozomi Networks、OT/IoT向けセキュリティ新製品を発表–OT/IoTを狙うサイバー攻撃は拡大
IT関連
2023-02-11 12:23
Fastlyの大規模障害、原因はソフトウェアのバグ 提供会社が説明
クラウドユーザー
2021-06-10 06:22
東芝デジタルソリューションズ、ビッグデータ・IoT向けデータベースを提供
IT関連
2022-04-27 05:28
物流業界向けクラウドのHacobuが9.4億円調達、業界初のビッグデータ・ガバナンス体制立ち上げ
モビリティ
2021-04-20 07:43
「GitHub Sponsors」、企業からのスポンサーシップに対応
IT関連
2023-04-06 05:15
「生成AI×UX」の進化に企業や人はどう対応していけばよいか
IT関連
2023-12-01 16:37
電通デジタル、企業の「ウェブアクセシビリティー」を支援する新サービス
IT関連
2023-07-06 10:09