第50回:列伝10人目「森の中の副業型ひとり情シス」
今回は「第50回:列伝10人目「森の中の副業型ひとり情シス」」についてご紹介します。
関連ワード (「ひとり情シス」の本当のところ、運用管理等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
ひとり情シス協会が編集した「ひとり情シス列伝」の第十章は、日本を代表する山岳にある森の中の拠点で、幼いお子さんを育てながら穏やかに暮らしている弾吾郎さんです。大手企業から中小企業を相手に、国内外を問わず、インターネットを通じて縦横無尽に駆け巡っています。
弾さんは、ソフトウェアエンジニアからキャリアをスタートさせ、海外起業や買収合併、兼業などを経て、テック系企業の社内システムエンジニア(SE)やひとり情シスを経験してきました。特殊すぎるキャリアですが、ひとり情シスとしての基本的なスタンスや兼業経験者としてのアドバイスも参考になると思います。今回は、列伝に掲載されている5つの提言の中から1つを紹介します。
ひとり情シスが何かに特化するのはとても大事です。しかし、それしかやらないとなると、そのスキルが通用しなくなる時期はすぐに訪れると思います。一部だけを見るよりも全体を見る方が面白いし、将来的に役立つことの宝庫です。
あるサービス全体を一通り触ったり作ったりできるようになると、周囲から相談されることが多くなりますが、基本的にどのようなことでも対応できるようになります。すぐに対応できなくても、解法のテクニックは身についているので何とかなります。
プログラムだけだと開発のみになりますが、情シスを経験するともう少し広い意味でITに触れることができます。その結果、視野が広くなったのは良かったとは思います。最近は、今までに経験のない顧客の支援をしていますが、今までの経験で新しい取り組みにも十分に対応できています。
私自身、現在は森の中で場所を選ばず仕事をしています。そして独立し、会社を作りました。いわゆる「ひとり会社」です。会社設立に関して、何から何まで自分でしましたし、最新のITを活用しています。昨今はコロナ禍で起業数が増えており、私のところにも会社を立ち上げたいという相談が多くあります。
会社を設立するといろいろとやることが出てきます。バラバラのタスクが連続的に出てきます。会社のウェブページやメールシステムなどの環境構築が必要ですし、会計に人事、労務などの管理もやらなければなりません。しかし、昨今は多くのシステムが連携するようにできているので、全部面倒を見てもらえるようなサービスが好まれる時代になっているような気がします。
本業にしても副業にしても、重要なのは全体を見下ろすことです。これは人生を通して、長い間仕事をしていくにはとても重要なことです。ひとり情シスは、このような能力を養うドリルとしてとても有効ですし、この仕事を通して自分の本来の潜在的な能力を引き出すこともできると思います。