「ChatGPT」「Bing Chat」「Google Bard」を比較–自分に最適な生成AIの選び方
今回は「「ChatGPT」「Bing Chat」「Google Bard」を比較–自分に最適な生成AIの選び方」についてご紹介します。
関連ワード (CIO/経営、生成AIの台頭等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
人工知能(AI)はこの何カ月かで仕事と娯楽を大きく変え、コードの記述、芸術作品の創造、さらには投資の能力を誰もが得たといえるほどの状況になった。
「ChatGPT」などの生成AIツールには、ユーザーが入力した簡単なプロンプトから、かなりの品質のコンテンツを生成する高度な機能があり、ビジネスパーソンもホビイストユーザーも同様に利用することができる。
Microsoftが「Bing」に「GPT-4」を追加し、OpenAIがChatGPTに新たな機能を加え、「Bard」がGoogleのエコシステムに接続されるという状況であるため、最新のAIツールの動向すべてを把握しようとすると、混乱するかもしれない。
人気の高いこれら3つのAIチャットボットのうち、コードの記述、テキストの生成、履歴書の作成支援に最適なものを判断するのは難しいので、読者の皆さんが自分のニーズに適したものを選べるように、主な相違点を分析する。
どのAIチャットボットの答えがより正確かを判断する材料として、以下の簡単なプロンプトを入力して、3つのボットを比較する(編集部注:以下のプロンプトは、原文にある英語のプロンプトを和訳して記載しています)。
先週食べたオレンジの数は、今あるオレンジの数に影響しないため、答えは5つのはずだ。これを3つのボットに質問する。まずはChatGPTからだ。
ChatGPTはOpenAIによって開発され、2022年11月にプレビュー版が一般リリースされた。それ以来、1億人を超えるユーザーを獲得し、ウェブサイトだけで月間18億人の訪問者がいる。論争の中心になっており、特に学業での利用や一部の労働者に取って代わる可能性が明らかになったことで話題を集めている。
筆者は、ChatGPTをリリース以来ずっとテストしてきた。ユーザーインターフェースはシンプルなままだが、マイナーチェンジによって大幅に改善されており、コピーボタン、編集オプション、「Custom Instructions」、アカウントへの簡単なアクセスなどが追加されている。
ChatGPTは価値あるAIツールであることを実証してきたが、誤った情報を出力することがある。GPT-3.5は、人間によって作成された2021年以前のデータで訓練されているため、他の大規模言語モデル(LLM)と同様に不完全だ。ニュアンスを理解できないことも多く、たとえば先ほどの計算問題の例では、間違ってオレンジが2つ残っていると回答した(正解は5つ)。
OpenAIは、アカウントを登録したユーザーが、GPT-3.5モデルベースのChatGPTを無料で利用できるようにしている。しかし、「ChatGPT Plus」バージョンに料金を払ってもいいというユーザーは、月額20ドルでGPT-4にアクセスできる。
GPT-4は、利用可能な他のすべてのAIチャットボットと比較して最大のLLMであり、訓練に使用されているのは2022年までのデータだ。GPT-4には100兆個以上のパラメーターがあるとされている。一方、GPT-3.5のパラメーター数は1750億個だ。パラメーターが多いということは、基本的に、モデルがより多くのデータで訓練されているということなので、質問に正しく答えられる可能性が高まる。