深刻化するデータ人材不足、ベントレーの回答は
今回は「深刻化するデータ人材不足、ベントレーの回答は」についてご紹介します。
関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
経営陣の中にデータの重要性を認識している人がいたとしても、社内に情報資産を活用できる専門的なスキルを持った人材がいなければ意味はない。
人材紹介会社であるNash Squaredが毎年発表しているレポート「Digital Leadership Report」によれば、世界のデジタルリーダーの半数以上(54%)が、人材不足で変化のペースについていけていないと回答していた。
調査によれば、最も人材が不足しているのはデータ関連の分野だ。最も需要が高いスキルはビッグデータ、アナリティクス、データエンジニアリングで、最高情報責任者(CIO)の約半数(51%)が、今後12カ月の間に、データを取り扱う能力を獲得することを目的として社員を増やすことを検討していた。
企業の経営陣が、競争を有利に運ぶために、人工知能(AI)や機械学習、IoTなどの新技術がどれだけ役に立つかを知りたいと考えている中、優れたデータ人材に対する需要は高まる一方だ。
英国の大手自動車メーカーであるBentley Motorsの最高データ責任者(CDO)Andy Moore氏は、この人材獲得難に対応するために、データを扱えるプロフェッショナルを獲得、育成、維持する取り組みを進めている。
Snowflakeが開催した「Data Cloud World Tour」のロンドンカンファレンスの場で米ZDNETの取材に応じてくれたMoore氏は、同社の実習生プログラムは「将来の人材のデジタルパイプラインだ」と語った。
この取り組みでは、学校に通っている学生を、学位取得を目指す実習生としてBentleyに入社させる。これらの若手プロフェッショナルは、週の20%を教育機関で、80%をBentleyで過ごし、データ分析からソフトウェアの開発、ユーザーインターフェースの設計に至るまで、さまざまな分野のデータに関するスキルを実践的に学ぶことになる。
2023年で5年目になるこの実習生プログラムは、データサイエンスに焦点を絞ったものだ。
Moore氏は「これまでに約30人がこの実習に参加しており、1年目の実習生たちが卒業して正社員になった。これは素晴らしいことだ」と述べた。