アイシン、生成AI活用して音声認識アプリを開発–聞き取り困難者を支援

今回は「アイシン、生成AI活用して音声認識アプリを開発–聞き取り困難者を支援」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 自動車部品メーカーのアイシンは、聞き取り困難者を支援するアプリシリーズ「YYSystem」を開発した。日本マイクロソフトが12月5日に発表した。

 YYSystemは、音声を認識して文字などに変換でき、聴覚に障がいのある人をはじめ、コミュニケーションに困難を抱える人々に利用されている。大人数の会議から1対1の会話まで対応し、サイレンの音などを可視化する機能がある。

 アイシンの研究開発チームは当初、業務記録の作成を目的とした従業員向けの音声文字化ツールとして「YYProbe」をコロナ禍に開発していた。ある時、社内の聴覚障がいのある従業員にアプリを使用してもらったところ、とても評判が良かったため、聴覚障がい者だけでなく、高齢者や外国人でも使用できるコミュニケーションツールとして開発することになった。

 アイシンがアプリの構築に「Azure AI 音声」を採用した決め手は、音声認識の精度が高かったからだという。「Azure OpenAI Service」を通してOpenAIの「ChatGPT」を利用し、「Azure AI 翻訳」と組み合わせることで、要約機能と翻訳機能を実現した。

 日本マイクロソフトによれば、Azure OpenAI Serviceの要約機能が聞き取り困難症/聴覚情報処理障害(LiD/APD)のある人々に役立っているという。

 LiD/APDは耳で聞いた言葉を脳で処理できない状態のことで、日本での認知度が低いため、当事者は孤独感や疎外感を感じやすく、仕事を続けたり、日常的な会話に参加したりするのが困難なこともあるという。

 YYSystemは、官公庁や小売店のカウンターに設置されたモニターでも運用されており、東京で開催される「デフリンピック 2025」では観客に利用される予定だ。

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