インテル、かつて買収したアルテラを母体とするFPGA部門の分社化を発表、株式上場を目指す
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インテルは、FPGA(Field Programmable Gate Array)プロセッサの分野を強化するため、FPGAのビジネスを担当してきたProgrammable Solutions Group(PSG)を2024年1月より分社化すると発表しました。
外部からの投資も受け入れ、数年以内に株式市場への上場を目指すとしています。
Intel announces intent to operate PSG as a standalone business. https://t.co/mix0JPhqvR
— Intel News (@intelnews) October 3, 2023
FPGA(Field Programmable Gate Array)とは、チップ内部のロジックをソフトウェアによってあとから自由に書き換えられるプログラマブルなLSIです。ロジックを書き換えることで従来のLSIよりも特定の処理を非常に高速に処理できるようになります。
インテルが主力としているx86プロセッサなどの汎用プロセッサの性能向上が年々難しくなってくるなかで、FPGAやGPUやニューラルプロセッサなど、特定の用途に特化することで汎用プロセッサを遙かに上回る性能を実現するプロセッサへの注目度が高まっています。
インテルは2015年に、FPGA大手のアルテラを買収し、Xeonプロセッサと統合するというビジョンを発表しました。汎用プロセッサにプログラマブルなLSIを統合することで、柔軟かつ高速なプロセッサを実現しようとしたのです。結局、そのビジョンは実現しませんでしたが。
参考:インテル、プログラマブルなLSI「FPGA」大手のアルテラ買収を発表。XeonにFPGAを組み込む計画も表明
しかし前述のようにFPGAそのものは引き続き将来有望と見られる面があります。
そこでインテル(あるいはパット・ゲルシンガーCEOは)このアルテラを母体としたFPGA部門を社内に抱えておくのではなく、分社化して外部の投資を受け入れ、さらに強化する方向へと舵を切ったのだと見られます。