グーグル「Bard」–すぐできる設定変更でプライバシーを強化
今回は「グーグル「Bard」–すぐできる設定変更でプライバシーを強化」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
他の人のことは分からないが、筆者はGoogleにどっぷりと浸かった生活を送っている。メールの確認では1日に数えきれないほど「Gmail」にアクセスしている。スケジュールは「Googleカレンダー」で管理している。調べ物をするために「Google検索」を利用している。そして数テラバイトに及ぶ個人データを「Googleドライブ」にバックアップしている。
そして「Bard」だ。この人工知能(AI)搭載ツールの出来については、探求が進められており、懸念があることも分かっている。とはいえ、多くの可能性を秘めていると言えるだろう。またBardは、Google Brain Trustを後ろ盾として、すぐに競争相手を超える存在になると筆者は確信している。
Bardや「ChatGPT」といったAIを支える大規模言語モデル(LLM)は膨大な量のデータを用いて訓練する必要がある。筆者はBardを使用する際、Gmailのアカウントを用いているため、個人的な電子メールの内容がBardによって閲覧されてしまうのではないかという点を危惧していた。
こうした電子メールには、家族や友人と交わした私信は言うに及ばず、筆者と関係のあるクライアントや企業からの機密情報が含まれていることも多い。筆者はBardが個人的な電子メールを読み取って、何らかのかたちで使用するという点を懸念していた。最悪の場合、Bardが筆者の電子メールの内容全てを、他の人もアクセスできる可能性がある中央のナレッジベースに送信するというケースも考えていた。
幸い、最悪のケースに至ることはなさそうだ。ただ、注意しておく点がある。
以下の画面イメージにある青い領域には「Your conversations [with Bard] are processed by human reviewers to improve the technologies powering Bard. Don’t enter anything you wouldn’t want reviewed or used.」(会話は、Bardで使用される技術の改善のため、人間のレビュアーによって処理されます。見られたくない内容や使用されたくない情報は入力しないでください)と記されている。
「How it works」(仕組み)をクリックすると、少し安心できる情報が記載されていた。その内容は以下のようなものだ。
しかし、プライバシーについてそんなに気をもむ必要はない。Bardとの間でやり取りした会話の内容を人間がレビューしないようにするとともに、機械での分析さえも抑止する設定が用意されている。そのやり方は以下の通りだ。
Bard画面の右上にある時計の文字盤アイコンをクリックしてほしい。これが「Bardアクティビティ」のアイコンだ。
この画面の「Bard activity」(Bardアクティビティ)をオフにする。
「Bard Activity is off」(Bardアクティビティがオフになりました)という大きなメッセージボックスが表示される。
これで完了だ。Bardの画面にアクセスすると以下のように画面左側にメッセージが表示されているはずだ。
このメッセージが表示されている限り、Bardは会話データをほとんど保存しない(訳注:Googleのサポートページによると、Googleがサービスを提供するため、会話は最長で72時間アカウントに保存される)。
会話データを再び保存するようにするには、「Bard Activity is off」(Bardアクティビティはオフになっています)というリンクをクリックしてほしい。これでアクティビティの追跡が再開されるようになる。
Bardアクティビティをオフにすると、一部の機能が利用できなくなる。しかし、「1987年にリリースされたRick Astleyの『Never Gonna Give You Up?』(ギヴ・ユー・アップ)とよく似た曲は何か?」というあなたの質問がGoogleと共有される心配を抱かなくても済むようになる。