AI・データ時代のネットワークを支える通信系各社トップの展望
今回は「AI・データ時代のネットワークを支える通信系各社トップの展望」についてご紹介します。
関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
2024年に向けた通信系各社のトップメッセージを紹介する。
NTT 代表取締役社長 社長執行役員 島田明氏
本年もNTTグループは、国内外34万人の人材の総力を結集し、お客さまに満足していただけるプロダクト・サービスをグローバルに提供できるよう、全力で努力を続けていきたいと思います。NTTグループは、2023年5月に新中期経営戦略を発表しましたが、「NTTは挑戦し続けます。新たな価値創造と地球のサステナビリティのために」を本戦略の基本的な考え方とし、成長に向けた投資、パートナー企業との提携、研究開発による最先端技術のお客さまへの提供を従来にも増して進めてまいります。
NTTドコモ 代表取締役社長 井伊基之氏
NTTドコモグループは、昨年までの3年間にわたり、変革に向けたさまざまなアクションを進めてきました。法人ビジネスやソフトウェア開発力強化に向けた、NTTドコモ・NTTコミュニケーションズ・NTTコムウェアの再編に始まり、中小法人営業の強化に向けたソリューション&マーケティング本部設立と全国営業体制の構築、スマートライフ事業の社内カンパニー化、5つの地域ブロック制の導入など、これからのビジネス拡大に向けた土台を構築しました。また、NTT QONOQやNTT Digitalを設立し、XR(拡張現実)やウェブ3を活用したイノベーション創出の取り組みを始めました。
今年は、信頼と感動のドコモに生まれ変わる年にしたいと考えています。今までの変革を土台に、お客さまの信頼を取り戻し、さらに期待を越える驚きや感動をお届けできるNTTドコモグループを目指してまいります。
NTTコミュニケーションズ 代表取締役社長 社長執行役員 丸岡亨氏
昨年、特に高い関心をいただいたのが生成AIの分野です。NTTは軽量で柔軟なチューニングが可能な大規模言語モデル「tsuzumi」を発表しました。弊社は「tsuzumi」の特長を活かしたソリューションをお客さまやパートナーの皆さまと創造し、2024年を「生成AI実装元年」とすべく挑戦してまいります。ドコモビジネスの始動以来注力してきた「DX」「GX」「CX」の3本柱の強化を図ります。
「Smart World」の8つの領域で地域・社会・産業の「DX」を推進します。5G・IoTなどのモバイルソリューションやクラウド・ネットワークなどを組み合わせた統合ソリューションをグローバルに提供し、街づくり、医療・ヘルスケア、教育をはじめとした各分野でのDXを進め、業界の課題解決に取り組んでまいります。同時に、脱炭素社会に向けた「GX」の取り組みも推進します。生成AIの利用拡大とともに高発熱サーバーの需要が高まっていますが、これらを効率的に冷却するため、液冷方式に対応した国内初の超省エネ型データセンターサービス「Green Nexcenter」を発表しました。その第1弾として、横浜第1データセンターでの提供を開始します。加えて、「IOWN」技術の導入により、複数のデータセンター間における低遅延・大容量での接続を実現します。そして、さらなる「CX」の向上のため、地域の支社・支店だけでなく、ドコモショップの企業アドバイザーやドコモビジネスオンラインショップなどの多様な顧客接点を通じて、全てのお客さまをサポートいたします。加えて、コンタクトセンターの高度化による顧客満足度の向上や、データ利活用による地域の住民サービスの向上などに取り組み、社会全体における新たな体験価値を創造します。