サンドラッグ、1400店舗の運営を担うストアコンピューターを「OCI」に移行
今回は「サンドラッグ、1400店舗の運営を担うストアコンピューターを「OCI」に移行」についてご紹介します。
関連ワード (クラウド等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
サンドラッグは、店舗の運営および業務を担うストアコンピューターのクラウド化に「Oracle Cloud Infrastructure」(OCI)を採用した。日本オラクルが発表した。
サンドラッググループは、ドラッグストアおよびディスカウントストアを展開。同社の店舗運営および業務支援システムは、電子棚札、セルフスキャン、セミセルフレジ、賞味期限チェック、自動発注などがあり、ストアコンピューターと連携して稼働している。
このストアコンピューターは、データセンター内のオンプレミス環境上で、1店舗あたり1つの仮想マシン環境を構築し、約100店舗を1ハイパーバイザーで集約しながら運用している。しかし店舗数拡大に伴うオンプレミスのVMware環境の増強には、大きな追加投資が必要となるため、パブリッククラウドの活用を決定したという。
同社では、1400店舗分のVMware環境の全面的なクラウド移行に必要な要件として、OSやミドルウェアを含むシステムや運用管理への変更を最低限に抑え、移行期間の短縮化、移行コストの低減が挙げられていた。複数のクラウドサービスを検討した結果、これらの要件を満たし、クラウド移行後も自社でVMware環境を制御可能なソリューションとして「Oracle Cloud VMware Solution」を選定したという。
移行プロジェクトでは、クラウド移行の計画、設計、プロトタイピング、および管理に関するクラウドエンジニアからのガイダンスが提供される「Oracle Cloud Lift Services」の実行可能性調査と概念実証の支援を受けた。
その後、サンドラッググループの担当者は「Oracle Cloud VMware Solution」などのOCIのスキルを習得し、日本オラクルのコンサルティングサービス部門と緊密に連携して移行作業に取り組んでいる。毎月数百店舗のペースで、OCI上でのストアコンピューター環境の構築、移行が進められているという。今後の店舗数拡大を想定すると、2025年3月までに、1400店舗を超える数のストアコンピューター環境がOCI上に構築、移行される予定だとしている。
サンドラッググループでは、OCIへ移行することで、店舗システムに関する運用を大きく変更することなく、クラウド移行できることを高く評価している。またオンプレミス環境と同等の性能や可用性、セキュリティを維持しながら、新店舗への環境提供を迅速かつ柔軟に行えるとし、その他の業務システムもOCIへの移行を計画しているという。