立命館大、テレプレゼンスシステム「窓」で多様な地域との高大連携を加速
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立命館大学は、テレプレゼンスシステム「窓」を導入し、教育研究活動や、高等学校と大学が連携して学習する高大連携プログラムを展開した。同システムを提供しているMUSVIが3月25日に発表した。
窓は、離れた2拠点の空間をつなぐ空間接続ソリューション。縦型の大画面により、等身大の相手とのコミュニケーションを図れるほか、双方向同時のハンズフリー通話や低遅延伝送技術を搭載し、あたかも同じ空間で会話をしている感覚を生み出すという。これまで、150以上の企業や教育機関、医療機関、地方自治体に導入されており、「オフィス・現場」「医療・介護」「地域創生・教育」の領域で、人や空間をつなぐプロジェクトに貢献している。
立命館大学 総合心理学部では、DX教育・研究環境の進歩を目指して窓を導入。大学キャンパスと遠隔地をつなぐことで、地域社会や小・中・高校生との交流・協働の実践、同システムを用いた豊富なノンバーバル(非言語)情報を伴う相互行為の検証を通して、教育と研究の両面から、臨場感あふれるコミュニケーションの実践と効果検証を行うという。
3月11日には、同学部と島根県にある隠岐高等学校が「窓を使ってどんな交流をすればワクワクする?」をテーマにワークショップを開催し、教員や学生・生徒による交流を実施した。ワークショップには、島根県の「高津川てらす」に設置した窓を使い、島根県立吉賀高等学校の生徒も参加したという。
今後、立命館大学 総合心理学部では、学生が集うコモンズスペースに同システムを常設し、遠隔地の高校や小・中学校、商業施設、公共施設などと連携し、同学部の特色を生かした教育や研究に活用していくとしている。
文部科学省では、高校などにおけるデジタル等成長分野を支える人材育成の充実を図るため「高等学校DX加速化推進事業」(DXハイスクール)を展開している。MUSVIは、地方の高校と大学を窓が結び、これまでつながりや対話が物理的・金銭的に実現できなかった地域との共創の可能性が広がることを期待しているとした。