大阪ガス、全社データ活用基盤のデータウェアハウスをクラウドで刷新
今回は「大阪ガス、全社データ活用基盤のデータウェアハウスをクラウドで刷新」についてご紹介します。
関連ワード (ビッグデータ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
日本オラクルとアシストは、大阪ガスが2010年から「Oracle Exadata」上で運用してきた全社的なデータ活用基盤のデータウェアハウスを「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」上の「Oracle Autonomous Database」へ移行したと発表した。2月の本番切り替え完了後は、オージス総研とアシストが運用支援および継続的な技術サポートを行っている。
Oracle Autonomous Databaseは、プロビジョニング、チューニング、パッチ適用、セキュリティ、スケーラビリティなどを自動化することで手動操作とエラーを削減する。
これにより大阪ガスは、約6000個のテーブルと4000前後の処理を担うデータ分析基盤について、従来利用してきたOracle Exadataと同等の性能および「Oracle Real Application Clusters(RAC)」の構成をクラウドで実現した。また、Oracle Autonomous Databaseを選定したことで、これまで利用してきたBIツールとの連携を維持しながら、機動性に優れたデータ基盤へと進化させることができたという。
同社は、従来のシステム構成を最小限のデータベース変更で移行が可能なことからOCIの採用を決定した。Oracle Autonomous Databaseについては、最小構成の利用から柔軟なリソース増減、自律機能による運用自動化を評価している。
なお、移行プロジェクトでは、日本オラクルが「OCI GoldenGate」の活用を提案して採用に至った。これにより従前システムから約20TBのデータウェアハウス移行を短い停止時間で実行できたとする。開発期間中、はストレージ容量を段階的に増加させ、稼働後は自動スケーリングにより利用していない時間のリソースを縮退させる機動性により、コスト最適化を実現した。
さらに運用管理では、Oracle Autonomous DatabaseによるSQLチューニングやパッチ適用などの自律機能により、オンプレミス環境では必要だった性能劣化やアラートへの対応が不要となった。これにより日々の運用工数が大幅に削減され、セキュリティ強化にもつながったという。