キヤノンITS、「SuperStream-NX」にデジタルインボイス機能を追加
今回は「キヤノンITS、「SuperStream-NX」にデジタルインボイス機能を追加」についてご紹介します。
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キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は4月22日、自社の経営基盤ソリューション「SuperStream-NX」でデジタルインボイス機能を実現する「SuperStream-NX デジタルインボイスオプション」を発表した。
同社は、6月1日からSuperStream-NX デジタルインボイスオプションを基本料金年額9万円で提供する。ただし、年間2400枚以上の送受信を行う際は別途料金が必要だ。また、会計ソリューションの「SuperStream-NX 統合会計」の契約も不可欠となる。
常務執行役員 デジタルイノベーション事業部門 担当 SuperStream統括本部長の村松昇氏は、「(通常の)適格請求書はPDFのチェックが煩雑になっている。最近では『インボイス残業』などという言葉も出てきた。SuperStream-NX デジタルインボイスオプションをトリガーに、生産性を高める仕組みを提供していく」と今後の展開を説明した。
政府は、企業における事務管理部門の業務軽減を目的に、インボイスを標準化したデジタルインボイスの普及を目指している。デジタルインボイスは、経理業務の自動化や人為的ミスの抑止、領収書の保管・管理コスト削減など利点は多い。しかし、適格請求書発行事業者の登録やシステムの準備、デジタルインボイスにかかる電子帳簿保存法への社内整備、相手企業との調整が必要となる。この需要を満たすのがキヤノンITSのSuperStream-NX デジタルインボイスオプションだという。
キヤノンITS SuperStream営業本部 SSマーケティング部 部長の山田英樹氏は、「年に1回(SuperStreamの)定期バージョンアップを実施している。デジタルインボイスのみならず、人事給与や勤怠管理も強化している」と説明している。
例えば人事給与であれば地方税デジタル化や定額減税への対応、手形や電子債権系は取引先別の電債(でんさい)口座やマスタ複数口座への対応が行われる予定だ。山田氏は、デジタルインボイス機能についても「紙やPDFで受領して(請求書などを)自社システムに再入力するのは、業務効率化の観点では不十分。請求書の送付・受領側におけるデジタルインボイス促進で(請求書関連の)業務効率化に寄与できる」としている。
デジタルインボイスは電子請求書などの電子文書をネットワーク上で送受信する世界標準規格の「Peppol(ペポル)」に準じており、SuperStreamからデジタルインボイスを送付する際はデジタルインボイスの作成や発行、送付に加えて発行履歴管理や作成したデジタルインボイスの保管が可能だ。受領側もデジタルインボイスのステータス管理を行える。
キヤノンITSは、デジタルインボイスへの対応に加えて2025年6月を目標に、支払伝票を自動作成するためのマスタ作成機能で自動起票、デジタルインボイスの自動添付や支払伝票とのセット管理機能を実装する予定だ。
SuperStream-NX デジタルインボイスオプションの導入目標についてキヤノンITSは、2024年5月下旬に販売パートナー企業向け説明会を実施し、2025年までに43社、2029年には累積導入社数420社を目指すとしている。