「OneDrive」、新しいオフラインモードを追加–法人および教育機関のみ
今回は「「OneDrive」、新しいオフラインモードを追加–法人および教育機関のみ」についてご紹介します。
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Microsoftは「OneDrive」に新機能を追加し、インターネット接続がない環境でもフォルダーやファイルを利用できるようにした。同社のOneDrive担当プリンシパルプロダクトマネージャーを務めるAndrey Esipov氏が米国時間4月29日に投稿したブログ記事によると、新しい「オフライン」モードはウェブ版のOneDriveでも利用できるという。ただし、現時点では法人向けの「Microsoft 365」アカウントか教育機関向けの「Office 365 Education」アカウントにしか対応しない。個人用OneDriveアカウントのユーザーは、まだ待つ必要がある。
このオフライン機能では、オフラインでアクセスしたいフォルダーやファイルを指定しておくと、そのファイルをOneDriveのウェブサイトかネイティブアプリケーションで開き、編集できるようになる。オフライン中にファイルに加えた変更は、オンラインに復帰するとに同期される。
これまで、OneDrive内のフォルダーやファイルをオンラインまたはオフラインで利用できるよう指定するには、「Windows」の「Explorer」か「macOS」の「Finder」を使うしかなかった。だが、この新機能を使えば、オフラインでアクセスしたいファイルをOneDriveのウェブサイトから直接指定できる。
オフラインモードでは、フォルダーやファイルが所有者、サイズ、最近のアクティビティ、最後に開いた日などのメタデータとともに表示される。ウェブ版のOneDriveでは、「Home」(ホーム)「My Files」(自分のファイル)「Shared」(共有)「Favorites」(お気に入り)「People」(ユーザー)「Meeting」(ミーティング)など、主要なセクションやビューを表示できる。「My Files」ビューでは、ファイルの名前変更、並べ替え、コピー、移動が可能だ。繰り返しになるが、オフラインで加えた変更は、オンラインに復帰すれば同期される。
筆者はOneDrive内のすべてのファイルをPCから直接操作しているが、ウェブ上で操作することも可能だ。ウェブ用のOneDriveでオフラインモードを使えば、車や飛行機の中、あるいはインターネット接続が不安定な場所や存在しない場所でも、フォルダーやファイルにアクセスできる
では、このオフラインモードはどのような仕組みなのだろうか。
OneDriveアプリは、デバイスのローカルストレージを使用して、名前、サイズ、作成者など特定のファイル情報のキャッシュを保存する。このキャッシュのおかげで、ファイルにオフラインでアクセスできるだけでなく、ウェブサイトに接続しているときと比べて、すばやい操作が可能になる。数百のファイルを扱う場合にはとりわけ大きな差が出ると、Esipov氏は述べている。
ただし、この新機能に対応しているOneDriveアカウントを持っていても、オフラインモードは導入が始まったばかりであるため、利用できるようになるまで数日待つ必要があるかもしれない。
利用を始める方法は次のとおりだ。Windows PCか「Mac」で最新バージョンのOneDriveを実行していることを確認する。「Microsoft Edge」または「Google Chrome」からOneDriveにサインインすると、自動でオフラインモードが設定されるため、オフラインで利用したいフォルダーやファイルを指定できる。次にオフラインになっても、ブラウザーからOneDriveにアクセスすれば、指定したファイルを操作できるはずだ。