ピーティックス、「Oracle NetSuite」で連結決算の作業日数を約70%削減
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イベント・コミュニティー基盤を提供するPeatix Japanは、グローバルでの事業拡大と経営管理の効率化、内部統制の強化を目的に、「Oracle NetSuite」を導入した。日本オラクルが5月14日に発表した。
イベント・コミュニティー基盤のPeatixは、会員数が840万人を超え、1万5000以上のイベントが常時掲載されているという。2011年に日本でサービスを開始し、米国、シンガポール、マレーシアなど27カ国で事業を展開している。グローバルでの事業拡大に伴い、多言語・多通貨に対応した単一のビジネス基盤で、会計・決算・連結の各アプリケーションを置き換える必要があった。
この課題を解決するため、同社は新しい統合基幹業務システム(ERP)としてNetSuiteを採用した。
Peatix Japan Accounting Directorの山本健一朗氏は、「ピーティックスは、連結決算業務におけるシステム間のデータ収集や照合などのマニュアル業務により、成長を続ける事業の全体像を把握することが難しく、時間を要していた。NetSuiteの導入により、財務プロセスを改善し、内部統制を強化することで、財務におけるインサイトの精度とスピードを向上でき、新しい市場に進出する際の意思決定を迅速化できた」とコメントする。
これまで同社は、簡易な会計用と連結決算向けのレポートツールの2つを使い、マニュアル作業でデータ収集、為替変換、照合処理などを行っていた。これらをNetSuiteに統合したことで、為替変換やシステム間の数値を照合するマニュアル作業がなくなった。また、こうしたマニュアル作業による財務報告の信頼性や不十分なアクセス制限などのセキュリティにも課題があったが、NetSuiteによって内部統制が強化され、連結処理を適切に行うことが可能になった。
グループ間取引に関する照合作業の工数が軽減されたことで、連結決算業務にかかる日数を約70%削減した。また、導入時に「NetSuite Learning Cloud Support(LCS)」を利用することで、トレーニングに多くの時間を割かずにシステムの操作に慣れ、コストと時間の節約につながったとしている。