神戸大学やCTCなどが、メタバースを活用した実験体験のデジタルツインを共同開発
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神戸大学とファーストパーソン、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、メタバース技術を活用して細胞培養の作業手順を学ぶデジタルツイン環境を共同開発したと発表した。
この取り組みでは、神戸大学に設置された「Good Manufacturing Practice(GMP)」準拠の細胞培養実験施設をデジタルツイン環境上に再現している。医薬品の初期の製造プロセスである培養工程の一部を、実際の実験室での作業をメタバース上で模倣することで、作業を繰り返し試すことができ、習熟度を上げて品質の維持につなげられるという。
この環境は、レーザースキャナーで360度撮影した実際の実験施設のデータを取り込み、実物と同様の実験室をデジタルツイン環境上に構築。2次元の画像と図面から培養装置の3次元データを生成し、装置の見た目や奥行きを再現して、実験室内に配置している。
ここではNVIDIAの仮想空間開発プラットフォーム「NVIDIA Omniverse(Omniverse)」を活用している。Omniverseは、物体の形状、位置、表面の質感や光源などを精緻に表現でき、リモートアクセスや複数人での同時操作でも、3次元やアニメーションをスムーズに表示できる。
共同開発では、ファーストパーソンのプロジェクト管理のもと、神戸大学が培養工程と装置の作業手順を監修した。CTCは、Omniverseライセンスの提供、実験施設の3D空間の構築と3Dデータの生成、デジタルツイン環境への取り込み、作業工程のシナリオ化やアニメーションの制作を担当した。