「Fedora Linux」から「Ultramarine」に移行して使いやすさを高めるには

今回は「「Fedora Linux」から「Ultramarine」に移行して使いやすさを高めるには」についてご紹介します。

関連ワード (Linuxノウハウ、特集・解説等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 「Fedora Linux」はその誕生以来、長い進歩を遂げてきた。5年前なら、筆者がこのディストリビューションを初心者ユーザーに薦めることはなかっただろう。「Linux」初心者には、「Ubuntu」や「Linux Mint」「Elementary OS」をお薦めすることが多いが、Fedoraもそれらに大きく劣っているわけではない。

 だが、「Ultramarine Linux」を追加すると、Fedoraはさらに使いやすくなる。

 Ultramarineは、Fedora LinuxをベースにしたLinuxディストリビューションであり、ユーザー体験を簡素化することを目指している。Ultramarineの開発者たちは、追加のリポジトリー(インストールできるソフトウェアの選択肢が広がる)、すぐに利用可能なマルチメディアコーデック(面倒な手順を経ずに、ほとんどの種類の音声ファイルや動画ファイルを再生できる)、「合理的なデフォルト」(OS体験を最初のログインから可能な限り円滑にする)を導入した。

 Ultramarine Linuxを最初に取り上げたとき、筆者はUltramarine Linuxの「Flagship」エディションについて、2023年の最優秀デスクトップの候補だと主張した。Ultramarineの開発元が先頃、「Fedora 40」をベースにした「Lost Umbrella」をリリースしたので、試してみたくなった。

 筆者は最新リリースのISOイメージを入手し、仮想マシンとして「VirtualBox」にインストールした。インストールはシームレスに完了したが、これは意外なことではない。結局のところ、現在では、Linuxのインストールはアプリケーションのインストールと同じくらい簡単になっている。

 インストールの完了後、再起動してログインすると、「Budgie Desktop」が表示され、筆者のニーズに合わせて設定できる状態になった。

 だが、ちょっと待ってほしい。Ultramarineはすぐに使用を開始できるのではなかったのか。その通りだ。おそらく、ほとんどのユーザーはすぐに使用を開始できるはずである。筆者はデスクトップの使い方にこだわりがあるので、いつもメニューを微調整する必要がある。

 Ultramarine Linuxは、手間をかけて完全なインストールを実行しなくても、使用することが可能だ。すでにFedora Linuxのインスタンスを実行している場合は、それをUltramarine Linuxに移行させるだけで済む。移行によって現在の環境に多くの変更が加えられることはない。実際、大多数の変更は内部で実行されるため、ユーザーはほとんど気づかないだろう。

 移行バージョンと公式バージョンでは、メニューが異なる。例えば、フルバージョンでは、メニューに「Hot Corners」の項目があるが、移行バージョンでは、その項目はない。

 筆者は、デフォルトのFedoraで、その方法をテストすることにした。具体的には、Ultramarine Linuxに移行して、Budgie Desktopをインストールした。そして、非常に満足できる結果が得られた(この方法では、Ultramarineのクールな壁紙を入手できないが、少し検索すれば、簡単に見つかるはずだ)。

 FedoraからUltramarineに移行する具体的な手順を以下で解説する。

 必要なもの:必要なのは、Fedora Linux(バージョン40)の実行中のインスタンスとsudo権限を持つユーザーだけだ。それ以外のものは不要である。それでは、実際に移行してみよう。

 最初に、更新を実行することをお薦めする。これを行うには、ターミナルアプリケーションを開いて、以下のコマンドを実行する:

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