富士通、産総研から超伝導ゲート型量子コンピューターを初受注
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富士通は6月18日、産業技術総合研究所(産総研)から同社製の超伝導ゲート型量子コンピューターを5月15日に初受注したと発表した。産総研の量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センターで2025年初旬に稼働を開始する予定だという。
富士通は、理化学研究所(理研)と2021年に「理研RQC-富士通連携センター」を設立して、超伝導量子コンピューターの実用化に向けた開発を進め、理研で2023年3月に国産1号機となる「叡」が稼働を開始した。同年10月には、同社が理研と共同開発した国産2号機と組み合わせた法人向けの計算機資源サービス「Fujitsu Hybrid Quantum Computing Platform」の提供も開始している。
今回の受注について富士通は、国内ベンダーが商用の量子コンピューターシステムを受注したのは、日本で初になると説明。産総研のシステムでは、新開発の冷凍機内部の高密度配線実装技術や大型量子ビットチップ実装技術の適用など、超伝導量子コンピューターを構成する希釈冷凍機のアップグレードを行うことなく世界最大級の数百量子ビットまで拡張可能な設計になるという。
(お詫び:初出時に「Fujitsu Hybrid Quantum Computing Platform」の構成に関する記述に誤りがありました。訂正およびお詫びいたします。)