東洋建設、監理者検査業務に「Autodesk Build」導入–議事録の作成業務が不要に
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東洋建設は、建設プロジェクト向けプラットフォーム「Autodesk Construction Cloud」(ACC)製品群のうち包括的な現場管理やプロジェクト管理を行う「Autodesk Build」を監理者検査業務で採用した。東洋建設と提供元のオートデスクが発表した。
東洋建設では、現場管理やプロジェクト管理において、メールでのやりとりが多いこと、作業内容や指摘箇所に関する認識の食い違い、関係者間での情報共有にタイムラグが生じることなどの課題があった。
これらの課題を解決するため同社は、監理者検査業務においてACC製品群のAutodesk Buildの活用を進めることを決定。まず、プロジェクト情報とワークフローをAutodesk Buildに集約し、リアルタイムで情報共有を行う体制の構築に着手した。
同社の建築事業本部設計部 DXデザイングループがワークフローの整備・検証を推進し、2024年8月から実現場での適用を開始。現場ではプロジェクト情報をデジタルデータ化することで帳票入力を削減し、自動レポート作成も可能となった。また、設計部外との設計図書の最新版管理をAutodesk Buildで行うことで、メールのやりとりを減らし、書類の拡散によるコミュニケーションロスやデータ消失を防ぐことを図っている。
2024年11月時点でのAutodesk Build活用による成果として、プロジェクト情報をデジタルデータ化し、自動レポート作成とすることで議事録の作成が不要となった。また、現場巡回中に作成した指摘データをリアルタイムにクラウドで処理することで、ACCとAutodesk Buildの導入前と比較して、指摘事項の取りまとめ時間を約50%削減した。
さらに、東洋建設内で実施している講評会(確認会)において、図面上に配置された指摘ピンの位置や登録した写真で指摘箇所を各自のデバイスから確認できるようになり、認識の食い違い防止にもACCとAutodesk Buildが役立っているという。
東洋建設は現在、監理者検査業務での活用に向けて検証を進めており、建築部、設備、発注者、消防検査といった段階検査での活用も視野に入れ、さらなるデジタル化を推進している。
同社は、指示書やレポートの標準化を進めるとともに、Autodesk Buildを活用して報告の効率化や協力会社との連携を強化し、教育や指摘管理の充実にも取り組むことを計画している。これにより、業務の効率化と品質向上を実現することを図る。